自室で中継を見ていた。静かに中継を見ていた。
中継を見ていた。中継を見ていた。
中継を見ていた。中継を見ていた。
中継を見ていた。



「……、…………う゛、あ゛……」

画面から大きく響き渡る叫びに。
空いた扉から伝わる微かな振動に。
胸を、頭を抑える。身体が震える。


思考回路はぐちゃぐちゃだ。ギターを手にした勢いのまま扉にぶつかり崩れ落ちる。

思考回路はぐちゃぐちゃだ。震える手と身体で扉を開き動き駆け始める。

「……る、……れしゃ…………、ッ！」

思考回路はぐちゃぐちゃだ。間に合う、間に合わない、関係ない。考えられない、分からない、分からない事も分からない。
ただ頭にあるのは。



出来損ないの機械は。
制御不能のまま恐怖を辿り処刑室へと向かう。