人狼物語 三日月国

100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】


【人】 不眠症 アマノ

漸く帰る手立てができたというのに、その足取りは重く、表情は暗い。

──帰っても、きっと間に合わない。

そうわかっているからかもしれない。
それでも、帰らなければ。
例え命の灯が途絶えていたとしても、彼女を送るのは自分にしかできないのだから。

「…………」

最後に一度振り返った。
別れの言葉を交わす者たちの中に目的の者を見つけると、それだけで満足したのかフイ、と視線を逸らして。

体調不良でふらつく体を支えながら、男は一人静かに舘を去っていった。
(45) 2021/10/25(Mon) 12:26:24