人狼物語 三日月国

129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】


【人】 衝撃波 ポルクス

駆け抜けるそれが魚へと近付くことが叶ったのならば。
崩れ落ちた身体の目の前で両の膝をついて。

片方の手をアルレシャの頬へと添え。
もう片方の手でアルレシャの愛銃を。
震える手と一緒に包み込むように握るだろうか。

撃たせぬよう引き金にある指を指で浮かせ。
強い握力と腕力に導かれ銃口は天を仰ぐ。

一般的な人間であれば容易く抑え込めるくらいの強化はしてある。
それでも足は取り押さえていない。暴れようと思えば暴れられるのだろう。
尤も、この拘束を解く力は今のアルレシャには無いのかもしれないが。


己の震えと共にアルレシャの震えが伝わる。
そして音、振動でその感情の全てが伝わる。

「アルレシャ、迎えに来た」

それでも、この機械の声と瞳は揺るがない。


「大丈夫、怖いのはもう……終わるから」

口だけを動かす。

「――――…………」
(50) 2022/03/07(Mon) 22:23:37