人狼物語 三日月国

86 【R15RP】君と僕の、夏祭り


【人】 三年生 堂本 明菜

[京平からは明確な答えはもらえない。>>25
 それでも有無を言わさず剥ぎ取る勇気があれば良かった。
 けれどそのお面を外すことで、何かが崩れてしまったら?
 そう思えば踏み込むことは出来なくて。

 意気地がない自分に対して腹が立ったんだ。

 そしたら京平は笑いだしてお手上げポーズ。>>26


 
特等席?



[そう聞き返す間に手を掴まれれば、>>27
 引かれるままに後をついていく。

 花火がよく見える定番の場所を通り過ぎて、
 京平は本殿の方へ、そのさらに奥へ。
 人気はだんだん少なくなって、
 石段をあがる足音も耳に響く。

 狐面に提灯が灯る昏い路、
 京平が謳う言葉も相まって、>>28
 どこか異世界へでも連れていかれるような、
 そんな気分になる。


 ――けれど繋がった手が暖かいから、
          怖くはなかった。]
(54) 2021/07/28(Wed) 1:00:15