【人】 北神 翡翠──海の家で── [一人で屋台の前に並び、君の分と合わせて昼食を 買おうとしていた時だった。 後ろから見知らぬ女性に声を掛けられて振り返る] (おっ…黒ビキニ…) [第一印象がそれのお姉さんは、あそこに居る白い水着の 女の子は読モの海瑠ちゃんかと、こちらに尋ねてくる] あ、そうです。ご存知ですか? [肯定すると、彼女は胸の前で両手を合わせて嬉しそうにする。 時々雑誌で見かけて、綺麗な子だって印象に残っていたって。 君は海瑠ちゃんの彼氏?と聞かれて、全力で頷く。 彼女のファンだから、これからも応援するって。 彼女によろしくだって。いやぁ、ありがとうございますぅ。 で、何故 黒ビキニ さんが君にでなく俺に話しかけてきたかというと、同じく屋台の前で順番待ちをしていたからだな。直接君の元へ行くと列を離れるし、俺に話しかけてきたのは多分待ってる間、退屈だったからだろう。君が居る場所から、こちらの様子は見えたかどうか。 二人分の食事を持って、上機嫌になりながら君の元へ戻れば、 君のご機嫌指数はどのくらい…、だったかな?*] (58) 2023/04/24(Mon) 21:56:47 |