人狼物語 三日月国

98 【身内】狂花監獄BarreNwort【R18G】


【人】 知能犯 ルヴァ

>>60 ナフ

笑うだけで貴方を制圧できないのはわかっていた。とはいえ同じ顔である限り、どれぐらい弱っているか推測がつきにくい、筈だと信じ。

少年は確かに約束をあまり破らない。でも必要があったら容赦なく破るだろう。それでもここで貴方に殺されることを持ちかけた。

この処刑室という場所が命をあげる場所として丁度いいと思ったし、丁度処刑を終わらせた時期が丁度いいと思った。銃弾を今倒れている人を死体にしたとき、もうやることは終わったのと感じたのも大きい。確かにこれでゲームは終わったのだ。
それだけだ。


そして、誘われたのなら勝ってやりたかった。勝って、何事にも勝って、全てにおいて完全へと、否、長年勝てることのなかった暴力に一回でも勝りたくて。その後はわからないけど。


そう、構え直すまで数秒。きっと少年は構え直すまでの正確な時間はわかっていた。それが貴方にとって大きな時間であることも。それでも短縮することは叶わなかった。
その間は撃つことができない。グリップを握った頃にはその間に貴方が入り込んできた。視界には貴方を捉えていても。

まだ腕をあげられない。上げるには0.8秒は足りない。今撃ってもその先は心臓でも脳でもなく、貴方の右の腿だ。

銃声は響かないまま。
少年の首から血が湧き出した。少年は己の命が流れるのを感じた。己の体がどんどん制御を失うのを感じた。寒さを感じた。生理的な恐怖を感じた。又死ぬのだと理解した。

そのまま少年は0.8秒又はそれよりも長い時間を耐えきり、制御を失い始めた視界を頼りに貴方の心臓の前に銃口を恐らく突きつけ、冷たい指でトリガーを
(61) axyu 2021/10/18(Mon) 1:53:15