【人】 学生 涼風>>50 夕凪 にこりと微笑む。貴方が脳裏に浮かべた人物とはきっと異なる種類の、少年の涼やかな笑顔。 「ありがとうございます。……なんて、堅苦しいか。 夕凪姉ちゃんも凄く美人さんになったね」 双子の弟については言わなかった。あれだけいつも一緒にいたのにいないと言うことは、きっと事情があって来れなかったのかもしれない。こんなに楽しそうなことはきっと双子で分け合うに違いないと思っていたから。 一度戻る様子を確認すると、「気をつけてね」と心配しながら見送った。 ほんの少しだけ眩しそうに目を細めたのは、気のせいか、或いは。 (63) もちぱい 2021/08/11(Wed) 16:29:51 |