人狼物語 三日月国

45 【R18】雲を泳ぐラッコ


【人】 Cucciolo アジダル



  
あ゙っッづ、ぁ!?

  なにしやがんだあんた!!??


 [ 飛び散った火花に纏わりつかれ、項を押さえて飛び上がった。
  まだオイル入ってるだろなんてことしやがると、
  愕然とした顔を披露する。

  銃口の狙いを一切ブレさせないまま振り返るも、
  犯人は寧ろ顔面の傷跡を歪ませ怪訝な顔をするばかり。

   それもそうだ。
   記憶の中に存在するボスは彼を知らず、
   その姿を見ること等なかったんだから。 ]


   は? 何と話してるって、ここにいるこいつとだけど
   ……いるよ!? 違う、ほらここ、
   違う違う、キメてもないしトんでもないってば!


 [ 薬はご法度だが、と重低音で吐きつける眼の冷たさが
  そのまま背筋を這い上がったようだ。
  血と体液に塗れているのはこちらの方だというのに、
  青年はその赤く塗られた爪の色に臆して喉を鳴らす。

  彼女の眼ともう一人の眼を何度も視線で往復し、
  とうとう額に掌底を押し当てて唸り声をあげた。 ]
(64) 2020/10/02(Fri) 6:47:02