人狼物語 三日月国

74 五月うさぎのカーテンコール


【人】 店員 イウダ

[紫亜の「いただきます」>>66を背中で聞きながら、追加の注文の準備をする。>>65
彼女は食べ方が本当に綺麗だし、美味を味わう時の顔が最高に可愛いので出来ればずっと見ていたいのだが、ご飯と味噌汁が終わってから作ったのでは定食感が出ない。
明日からは旅館のご飯を対面で食べる時に見られる訳だし、と自分を叱咤して材料を切り始めた。

千切りしょうがと豚バラを炒め、そこに酒・しょうゆ・みりんを加えて煮る。
煮立つまでの間に大根を摩り下ろす。
力と時間がかかる作業だが、こればかりは作り置きをしては風味が損なわれてしまうので仕方がない。
ごしゅごしゅとおろす音はカウンター越しに客に届いて料理を待つ間のBGMとなるだろう。

煮立ったら、ざく切りの若獲り水菜と大根おろしをたっぷり加える。
どちらも火を入れ過ぎるとさっぱり感が損なわれてしまうので、加熱はほんのわずかの時間。

小鉢に盛って飾りに千切りにした大葉を少し乗せ、紫亜の前に出した。]
(77) 2021/05/17(Mon) 23:08:41