人狼物語 三日月国

57 在りし日の記憶、邂逅に微睡み


【人】 機関設計士 スタンレー

[スタンレーは、夢を見ていた。
あたりは暗闇に包まれている。
遠くにマチが佇み、スポットライトのような光が、マチとスタンレーをそれぞれ照らしている。

マチは悲しい顔をして、こちらを見つめている。スタンレーは不安に駆られて、叫んだ。]

『マチ、行くな。』

[スタンレーの伸ばした手は、空を掴むばかり。駆け出すが、距離は一つも縮まらない。]

『スタンレーさん、私は、何処にも行かないよ。』

[遠いのに、声はやたら近くに聞こえる。悲しい笑みを此方に向けて、夢の中のマチは続ける。]

『離れていくのはスタンレーさんの方でしょう?』
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(79) 2021/02/01(Mon) 20:48:29