人狼物語 三日月国

116 演劇の村 第三幕 「竹取物語」


【人】 【麿】中納言 石上麿呂足

若!大変でございます!若!

[側近の融(とおる)が袴の裾を蹴つまずきながら、部屋に入ってきた。]

なんじゃ。雅でないぞ。融。

[じろりと嗜めるように、麿呂足は睨み付ける。]

雅なぞ、言うとる場合じゃございません!
都に謎の巨大生物が現れて、町を破壊しつつあるんです!
若も、早く避難の準備を始めてくだされ!

[確かに、外が騒がしいなと思っていた。それに、先程、爆発音のようなものも聞こえた。>>58]

ふむ。面白い。
融、父上と母上の誘導を頼む。
まろは、鬼討伐に出向くのじゃ。
馬の準備を頼む。

[麿呂足は、刀を腰に差して意気揚々と部屋を出た。]
(82) 2021/12/19(Sun) 10:34:25