人狼物語 三日月国

93 【身内】星の海と本能survive -Ap-02-【R18G】


【人】 ひとのこ ヌンキ

>>79 >>81 >>82 >>83 おだんご陣営!

エアヌンキ、いました。実在性ヌンキです。

「……フフ」

皆の話を黙って聞いていたものの。たまらず笑みが溢れだす。
皆、皆揃って死の底に足をつけてしまったけれど。それでもこうして皆揃っている。皆笑っている。

ただただ傷つき失うだけであったなら、辛いだけであったなら、今この光景は生まれていなかっただろう。
今こうして身を寄せ合う彼らの事を思い、ほんの少し体から力が抜けていった。決して悪い感覚じゃない。全身から重しが消えていくような、息がしやすくなるような感覚。

「キファ殿、カストル殿、おかえりなさい。具合はどうかな?変わりなければいいのだけれど。

……フフ、人狼も裏切りも、これで全員揃ったね!
──本当にお疲れ様!
俺たち頑張ったよ!皆、みいんな!それから更に全員笑って集まれるなんて……

…………。
……ああ、ああ。感無量って、こういう事を言うんだね」

狂人を務めた者は、大きく両腕を広げて自分から仲間たちを抱きしめた。
温もりが伝わる。呼吸が聞こえる。何か反応が返ってくる。

嗚呼、あたたかい。
(84) 2021/09/12(Sun) 7:39:39