【人】 陽光の元で ニーノ>>87 フィオレ 「ぐ……ねえさんにそう言われると変えなくてもいいような気が……」 「…………イヤッ、でも舐められないかっこいい大人にはなりたいし……」 「……ご、五年後ぐらいにニューチャームポイント見つけるから期待してて!」 ずっと見守ってくれていた貴方がいつか抱くかもしれない寂しさは、弟側からは見えないもの。 びしっと何やら言い放って未来への決意を表明したところで。 「一人でいるより誰かと居る方が好きだし、ねえさんならなおさら!」 邪魔したわけではないから安心してほしいのだと真っ直ぐに言葉を重ねた。 それから先に座った貴方の隣にこちらも腰を下ろし、ちらりと袋の中身を覗き込む。 教えてもらえた情報と重ね合わせて「なるほど」と納得した様子だ。 「そうだったんだ、バー……かっけえ。 にいさんの喫茶店とはまた違うところ?」 あれやるのかな〜カクテルの、カシャカシャするやつ……かっこいいよな。 脳裏に思い浮かべているのはシェイクしている貴方の姿だった。 うん、やっぱりいいな、かっこいい……と一人で頷いている。 ポワワ……。 #商店街 (90) 2023/09/09(Sat) 15:49:35 |