人狼物語 三日月国

86 【R15RP】君と僕の、夏祭り


【人】 二年生 鳳 凛



謝ることはないのですよ。
小牧さんは、お仕事に一生懸命になってたのですよね。



[素直な言葉を口にする小牧に凛はふわりと微笑む。>>86

お世話になってる服飾店のお嬢さん。
いつだったか、店番をしている彼女に端切れで作った小さなぬいぐるみをプレゼントしたことがあった。
制服と同じ、拙いツギハギだらけのそれは日頃の感謝と、喜んで貰えたらとの想いを込めて作ったが、自称貧乏神の手作りは客観的には遠慮したいものだったかもしれない。]


私、お裁縫、好きなの。
お母さまのようなお仕事、とても素敵だと思うわ。


[身形も境遇も違い、どこからどう見ても貧しそうな凛はそれでも、いつも幸せそうにしていた。
そういえば、彼女の母親が凛の制服のツギハギを直そうと提案してくれたこともあっただろうか。
ただご存じの通り、寄付はしても手元にお金は残さない凛。
費用を用立てることが出来ないので、と申し訳なさそうに残念そうに、その好意を遠慮したのだった。
余談ではあるが、もし篠田屋にも募金箱が設置されているようなら、凛は端切れを購入したお釣りをいつも全額投入していることだろう。]
(93) 2021/07/21(Wed) 20:17:09