人狼物語 三日月国

86 【R15RP】君と僕の、夏祭り


【人】 三年生 神田 京平

 
 ここはいつも静かやねぇ

[風に揺れる木々の音
元気に鳴く虫の声
ほのかな光で夜を彩るホタルの光
座った場所から見えるのは夏水仙の花が揺れている
夏の終わりには彼岸の花も綺麗に咲く場所だ。]

 明日、お祭りやから
 きっと賑やかな音もここには聞こえてくると思うんよ
 ────だから、楽しんでや

[神田 京平はこのオンボロ神殿に住んでいるわけではない
物心ついた頃には彼は人よりも色んなものが見えていた。
親は精神的なものだと言い張り信じてはもらえなかった
小さな子供の小さな世界では大きなショックを受けたのが
記憶に残っている。
人にも人ではないものにも逃げたくなった彼の逃げ場所は
はなひら神社だった。
でもここは地元でも有名な神社
人通りは常にあり人を恐れていた京平は逃げるように
神社の奥へと入っていった。
そこで見つけたのがこの場所であった。
不思議とこのオンボロな場所、そしてはなひら神社では
彼にとっての恐ろしいものを見ることはなかった
そうして狐の面を手に入れるまで、いや手に入れてからも
彼の居場所は此処だったのだ。]
(97) 2021/07/23(Fri) 16:18:27