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人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【人】 黒眼鏡

>>98 ダニエラ

「言いましたとも。
 男たるもの、口にした言葉をたがえることはないぞお」

今日の海風は静かで、するとすれば古びた空調の響きくらい。
それはやる気なく放られたゴムボールのように
てんてんと軽く、気軽に弾む会話の音に遮られて、さほどの邪魔にもなりはしない。
サイフォンを片づけるかちゃりという音がときたま、
心地よい雑音として混じり込む。

「はははは。
 上手になろうとここ10年、ずっと頑張っているからな!」

あまり実を結んではい無さそうな努力を埃ながら、
無精にしているわりにひげが生えた様子のない顎に指をあてた。

「いいや?
 かわいらしいお嬢さんsignorinaにだけさ。
 みんなじゃないとも」

…これはなんとも、信頼のおける言葉なことだ。

「あ。忘れてた。おしぼりドーゾ」

今更取り出したそれを、カウンターの上にとん、と置いた。

#Mazzetto
(100) gt 2023/09/09(Sat) 20:50:33