人狼物語 三日月国

87 【身内】時数えの田舎村【R18G】


【人】 四角形の記憶 卯波

>>94 夕凪

「勿論、俺の写真で良ければ!
 いっぱい撮れるようにメモリ空けてきたので、
 まだあんまり撮れてませんけどね……」

一度大きく頷いて、
カメラをちょいちょいと弄る。

 田舎特有の爽やかな夏空の景色に、
 帰省してきた人たちの様々な表情、
 悠々と道脇を闊歩する野良猫まで。

あんまり撮れてないという言葉とは裏腹に、
既に結構な思い出の詰まった写真達が、
カメラの内側に写ることだろう。

「そうそう、添木兄さんは最初会ったとき分からなかったです……写真でしっかりと外見を覚えてたのに、それが仇になるなんて。

 昔からの知り合いに、久しぶりに会うとやっぱり舞い上がっちゃいますよね!」

わかるわかる!だの、歳若さを滲ませる相槌を打ち。
波打つ心は、今にも走り出してしまいそうだった。
(103) 2021/08/10(Tue) 1:08:05