人狼物語 三日月国

87 【身内】時数えの田舎村【R18G】


【人】 音楽家 宵闇

>>73 清和

「"怒られるのはお前だけでいいんだよ。ばーか"」

あの頃より幾分気の抜けた、というよりは気だるそうに笑う。

昔そう言って、バックレようとしたことが何度もある。
『鬼』には、普通に捕まっていたけれど。

「あー……なんか思い出してきた」

「あれはなー……若気の至りってやつだよ。
 ……もう、ガキじゃないんだ。
 お前はなんか、全然変わらないね……」

「まあ、でも俺はさ、順調だぞ
 音楽に関してはな。プロになった」

苦笑いひとつ、ギターを鳴らす。
自分よりも都会をよく知る清和が教えてくれた楽器だ。
今までプロになったことを連絡した人はほぼいない。
10年前は、気合十分だったにも関わらずだ。
驚かせたかったのだろうか。
今は対抗心のかけらもない。それはプロになったことの余裕か。

「そういうお前は今なにしてんの」
(104) 2021/08/10(Tue) 1:19:33