人狼物語 三日月国

87 【身内】時数えの田舎村【R18G】


【人】 巡査部長 鬼走

>>t17 >>@13 【海の洞窟】夜長
聞き間違えたのじゃないかと思う位にあっさりとその単語が出た物だから、思考が停止して収められた「それ」を確認する為に触れる手がなかなか出なかった。即答されるどころか、現物を持っている?その時点でもう疑おうとしても、どんどん証拠を出されてこちらが追いつめられる気分だ。そんな事は本来あり得ない筈なのに。

「何でそんな姿になってでも律儀に持って来てるんだ」

もう、笑うしか無い。親愛なる親友一家を壊した存在なら許してはと考えたのに、仮定にそぐう物をひたすら叩きつけられれば、こんな夢幻と、言い捨てられない。

「いくら何でも父親に似すぎだろ、──晴臣」

親愛なる友人夫妻の大事な大事な、「齢7歳」の息子の名を、見せられた懐中時計の傷を確認して間違いなく本来は元は自分の物と確認できてしまったから、形容しがたい混じり合った感情を全て込めながら、眉尻を下げながらその「 臣」の名を呼んだ。
(105) 2021/08/14(Sat) 5:20:25