人狼物語 三日月国

87 【身内】時数えの田舎村【R18G】


【人】 夕凪

>>114 鬼走

 新しい足音が訪れ長い影がさす。
 声は何度も聞いた硬くて丁寧な音をしていて、
 胸が高鳴るのを感じた。

「おにいちゃんっ、ようやく会えました。
 何年ぶりでしょうか」

 鬼走の再会に喜び笑うのは。
 何度もあなたの帰りを待った。 
 少女の面影を残したままの双子の片割れだ。

「あ……。
 あはは……もういい歳ですから鬼走さんでしょうか。
 こうして顔を合わせるのは久しぶりで、ずいぶんとはしゃいでしまいました」
(117) 2021/08/10(Tue) 2:55:06