![]() | 【人】 3回生 スノウ[ただ実際に約束の時間を過ぎても >>122リリスがやって来ないのに気付くと 少し心配な気持ちが出て来た。 例えば、実は迷子になってるんじゃないかとか。 アルマジロは大きいけど、見失ったりしない訳ではないし。 この子に乗ってバザーの中を移動するのは 流石に危ないし、移動も嫌がるだろう。 僕から探しに行ってすれ違うのも嫌だから 制服の内ポケットに手を入れると 白いツバメのような形をした紙を1枚取り出す。 その紙に魔力を込めてから、ふっ、と息を吐きかけて飛ばすと 一度大きく空中に舞い上がってから ある方向に向きを変えると、そちらに向かって 滑空するように飛んでいった。 こちらは魔道具。 魔法を使わずとも、魔力を送る事で起動するもの。 内容は、込めた魔力と同じものを辿ってくれる、物探しの魔道具である。 ──先ほど、リリスには僕の懐中時計を渡していた。 だから彼女がそれを落としたりしていなければ 自動的に懐中時計に向かって、ツバメは飛んでいってくれる。 この魔導具の便利なところは、方角や距離を 大雑把に術者に教え続けてくれるところ。] (128) Oz 2023/06/26(Mon) 21:06:30 |