人狼物語 三日月国

98 【身内】狂花監獄BarreNwort【R18G】


【人】 知情意 アマノ

それからは、見ての通り、聞いての通りだ。

男は対峙する相手ごと杭で穿たれ、悲鳴とも慟哭ともつかぬ叫びをあげる。逃れることも叶わぬ苦痛が思考を焼く。
ああ、焼かれろ、焼かれてしまえ、こんな知性しこうは望んでいない。


男は再度、眼前の男と杭で貫かれ、……今度は声を上げようもなかった。どこが、何が痛いのか、分からない。
痛みに従って零れる涙が、何に由来するものなのかも分からない。


串刺刑に処された男の驚異的な身体能力の実現に貢献する機械化した部位はその悉くを破壊され、肉体の損傷もまたやがて死に至るそれであるのだろう。
男はもう立つこともままならず。能力を扱うことも叶わない。あとはもう、この青々とした空の元、生き生きとした生命の緑の上で、汚らしい赤の海に溺れることになるのだろう。>>+48

(134) 2021/10/12(Tue) 13:05:06