【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ>>126 ネロ 「お。さっすが仕事が出来るアソシエーテは違うねえ。 え、賭け?あーパスパス、ああいうの向いてないから。 っていうか俺、勝てる勝負以外したくないし。 最低でも勝率5割確定してないとヤダねえぇ〜」 この発言には過去、ガイオに一度誘われて乗った際に 大負けも大負けした恨み節が籠っている気がしなくもないが。 「んじゃまあ、仕事入ったらお邪魔するかな。俺みたいな 片手間と違って『本業』の腕前も見たいし、それに――」 扉の向こう、開けもしないのに光景が目に浮かぶ。 いつものふやけた笑顔に恍惚の色を混ぜた、狂い笑み。 自身の身体を抱いて震える、その様子。 「新しい自白剤の副作用調整したかったんだよねえぇ〜」 本来、情報を扱うのが主であるこの女。 それを得る為に覚えた悪い遊び。 結局の所、悪童が虫を千切り弄ぶが如く。 ただ、対象がどうでもいい人間になっただけ。 そうして欲しがるものは、『必要な部分』だけでなく。 副次的に生まれる、『本来不必要な部分』。 「あぁ〜楽しみにしよう。活きの良いのが入るのを、ね」 ひひ、と笑い。ブーツが石畳を叩く気配が遠ざかっていった。 #拷問部屋 (134) 2023/09/13(Wed) 23:56:05 |