人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【人】 若者 ミスミ

[はじめて迷い込んだ日、カリカリのゼッポリーニと軽やかな白ワイン、濃厚の文字を裏切らないカルボナーラ。
それから善意の一杯。
熱くて、美味くて、胃の底からじんわりと温かい食事。
夢中で食べ終わった後、何故だかわからないが泣けてきて、近くにいた誰かをぎょっとさせてしまったのももうすでにしばらく前の話。

少し時間がたってから考えてみれば、あの時の自分はきっとお別れを言えなかったばあちゃんと、ばあちゃんの店を思って泣くきっかけが欲しかったのだろう。
だからと言って店の中で一応二十歳も越えた男がぼろ泣きしたのは今思い出してもちょっと恥ずかしい]
(140) 2023/03/03(Fri) 16:53:42