【人】 朧广灯 リヒトーヴ[ ――その問いは、機会を答えに窮させた。>>145 ] ……本来の己は、一介の監視システムです。 わざわざ自我を与えられるような存在ではありません。 "その認識"を持つ身から言うならば、 この自我そのものが、誤作動にも近しく。 結果、己は誤作動というものに疎くなった気がします。 [ 現在、保持している"正常な動作"の定義の大半は 機械を保有していた人類に与えられたものだ。 しかし、始めから仕組まれていた物と比較すると、 与えられた情報はあまりにも質が悪すぎた。 曖昧な目的と役割、それらを無数に吸収し、 それなりの指数を得られた事柄―― それが機械にとっての"正常"の基準となっている。 ] (153) 2023/11/21(Tue) 18:19:35 |