[味噌汁が口の中に入った瞬間、身体が痺れるような感じがした
本能的な拒絶反応なのかな。詩的に言うなら雷が身体を貫いた感覚。
それからこの村のあれやこれのことがゆっくりとまぶたの裏を流れて
気がついたらカラフルな花畑に一人で立っていた

花畑に白くて暖かいもやがかかったと思ったら、滝の様な雨が降って洪水が起きて
私も花も全部流されて、前も後ろも右も左もわからないまま流されて
溺れたのかな。口の中に残る痺れと、混ざる水の味

……薄茶色の雨は、微かに花の匂いがした]


……う、うーん。

ここはどこ…私は……何をしていたの…？