人狼物語 三日月国

185 【半突発R-18】La Costa in inverno【飛び入り募集】


【人】 画術師 リュディガー

ーとある画術師の過去ー


[少し前の事か。父に呼ばれ、きょうだい達と広間へ顔を出したとある日。煌びやかな女性達に囲まれ、荘厳な雰囲気と衣装を纏った男が来ていた。>>159
父に「久しぶりなのだから、ちゃんと挨拶なさい」と促され、頭を下げておく。

シメオンのじーさんは、子供の時から度々実家にやってくる……感覚としては、親戚のオッサンみたいな感じの人だ。ここに来る時は大体がビジネスのお話が殆どみたいだった。
兄も姉も、じーさんの連れてくる艶やかな美女達との交流を好んでいたが、興味のないおれは必要最低限の挨拶だけをして早々に部屋に戻ることにする。


今は、『絵』が描きたいから。


立ち去るおれに、じーさんはよく>>160言葉を投げかけてきた。
彼の真意は定かではないのだが、その内側が『善意』ではない事だけは感じ取れた。
……強欲である事は、この街では罪にはならない。ましてや権力者となれば当然のこと。]
(200) 2022/11/22(Tue) 22:16:31