>>197 添木
「勉強より遊ぶのが楽しかった証拠ですよ。
私も、そうでしたから! なんだかんだで、帰るのが名残惜しかったわ」
子供というものはいかに退屈を楽しいに変えるかの遊びを思いつく天才だ。
いつも刺激に満ちあふれていて、慕っていた年上の少年たちについて行くのがいつも楽しみで仕方なかったのを覚えている。
「そーですね、未成年の飲酒もですが……」
思いついた言葉をちょっと目をそらしてから口ごもって。
「若い子達を危ない場所に連れて行くこととかです! あと仲間はずれも、嫌よ。
気をつけてくださいね」