人狼物語 三日月国

86 【R15RP】君と僕の、夏祭り


【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[私が、殊更に無視をしたのはね。>>89
あの時のお祭りが特別だったから。嫌でも思い起こされて。

あの日、差し伸べられた掌に>>104
自分のそれを重ねて、ぎゅっと握りしめた。
「ヒーローが人攫いしちゃうの?」って
君の仮面を見て笑いながら、追手(仮)
(悪の組織かな?)

から逃げるように、走って境内に行ったよね。

繋いだ手は、互いにまだまだ子供のもので、
大きさだってそう変わらなかったと思うけれど。
引っ張られるに任せて、笑い声をあげながら、
私は君に攫われた。

あの日。
色とりどりの花火に照らされた、君の横顔は丸みを帯びて。
私から目を逸らす今の横顔とは、輪郭が重ならない。
高くなる身長と反比例するように、
今の君の声は、昔よりもずっと低くなり。
私達はまだ子供で、でも、大人になってしまった。]
 
(206) 2021/07/24(Sat) 7:40:16