―― 少し未来の屋上で ――
[褒めてる。褒めてるよ。
武藤のその武藤節、誇っていい武藤の利点なのにな。
"褒め言葉と受け取っておこう"
>>201 なんて。
口ぶりだけは偉そうに言えるくせ、口から出す言葉にいつも微かな怯えを纏っている、人を傷つけまいと気を張っている優しい人に、せめて届いて欲しいと、私も意図して真っ直ぐな言葉を投げかける。]
……ふ、頑張られて、それ以上いい男になられたら、
私、大変……。
[だってきっと、ますます女子が放っておかないもの、なんて。
そんな軽口を言いかけたのだけど。]