【人】 狐娘 レイ[手を重ねられて、自身の手に力が籠もっていたことをようやく知った。>>245 じわりと感極まって瞳が潤む。 違うかもしれない。 ううん、でも多分きっとそうだ。 だって名前を呼ばれた時に、懐かしいと感じた。>>189 だから、重ねられた手を振り解いて、彼の胸に向かって身体ごと飛び込んだ。] ロン……ッ! ずっと探したわ……! [勢いよく飛び込んだから、彼を押し倒す勢いで地面に倒れ込んだ。 花の上に二人の身体が重なって、風圧で花が揺らめいた。 思い込みの強い女は考えに至るのも早い。 確信めいたものに近いとはいえ、話半ばに胸に飛び込む程には、舞い上がっていた。**] (252) 2021/12/04(Sat) 18:44:29 |