【人】 学生 五反田 健吾─ 温泉 ─ そうか。 [ 進路でクラスは変わるんだったか。彼の言葉>>@69で思い出した内容に、それでも表情も変えず頷いた。 自分と赤羽は特に親しくもない、ただの一クラスメイト。生徒会長になりたいという夢は知っていても、応援することさえない間柄。 笑う横顔を見つめる。もしかしたら、彼と友人になっていた未来もあったのだろうか。 ……そんな"もしも"なんて考えたって仕方がないことだ。自分は感情を"止めている"し、彼は自分に興味が無い。 ならば、今は必然なのだろう。 湯の中、手で皿を作り持ち上げれば留まるお湯。開けば流れていく様を、なんとなしに見ていた。*] (255) 2020/11/25(Wed) 21:08:42 |