人狼物語 三日月国

86 【R15RP】君と僕の、夏祭り


【人】 数学教師 長尾 浩明

――祭りの終わり――

  花火が終わって別れたあと、
  青果店の屋台に預かってもらってた
  キュウリを取りに行って。
  勝負をしていたとかそういう話は聞けただろうか。
  聞けたなら、おめでとうって言ったと思う。
  

  そうして非日常の空間は徐々に日常へと戻っていく。
  楽しい時間はずっとは続かない。
  ずっと続かないからこそ楽しくて、寂しい。

  ずっと続かないからこそ尊くて
  来年も、なんて思うのだろう。
  月だけが光る夜空を眺めながら、帰途についた。**
 
(258) 2021/07/29(Thu) 23:35:38