人狼物語 三日月国

86 【R15RP】君と僕の、夏祭り


【人】 二年生 鳳 凛



────…寂しい…


[その言葉に思わず眉根を下げた凛に謝る紅葉。
どうやら何故、そのように感じるのか本人にはわからないらしかった。]


( …紅葉さんは自分の事、、
事故のことも忘れてるのかな…… )


[紅葉の話を聞きながら、凛は思う。

ぽつぽつと話される、紅葉が好きなことは、自分のことよりもみんなが喜ぶことを一番に考えていることが伝わるもの。
その奇麗な心につい目頭が熱くなってしまって、あの時はもしかしたら凛のほうが紅葉を驚かせてしまったかもしれない。]


お支払い、しなくてもいいのですか…?


[お金の無い凛への紅葉の提案に心配そうな顔を向ければ、彼女は大丈夫と言ってくれただろうか。
それからはひそひそと声を潜めて、あれもこれもと具体的な計画を立てた。

それは、ふたりだけの内緒内緒の“悪巧み。”

計画実行の日まで、凛は毎日のように紅葉に会いに行ったのだった。]**
(272) 2021/07/24(Sat) 15:08:13