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人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【人】 厨房担当 ゲイザー

[件のパイを目の当たりにした時の葉月の表情を速崎は見逃していない。
 それでも、彼はちゃんと一口それを食し――。
 丁寧に下処理したイワシのパイの美味さを実感したことを、穏やかな紳士たる立ち振る舞いらしからぬ率直な声で伝えてくれたのだ。]


 やったー! ……しつれいしつれい。
 ちゃんと食べて貰えて良かったです!


[伝説のゲイザーにとって、この瞬間は忘れ難い。
 譬え葉月本人にとっては消したい記憶だろうが何だろうが、速崎にとっては忘れ難き、素晴らしき瞬間だったのだ。*]
(278) 2023/03/02(Thu) 11:38:26