[そしてデザートに運ばれてきた苺のショートケーキ。
>>270これぞ苺ショート!と言うべき
ベーシックな生クリームとたっぷり挟まれた苺。
菫色の花を模した砂糖菓子に
栗栖と一緒に目を輝かせ。
彼が自分にお花をくれると言うのなら有難く受け取ろう。
代わりに。]
じゃあ、はい。
栗栖くんには上の苺をあげよう。
[味は中に挟んでるのと変わらないんだろうけど。
なんだかショートケーキの上にまるまる乗った苺って
主役の象徴みたいな、特別な気持ちになるよね。
にこにことケーキを口にすれば
クドくないさっぱりした甘さに頬が緩んだ。]