【人】 厨房担当 那岐―― 知恵と ―― [目薬、と聞いて。>>335] いや、持ってる。 [パンツのポケットに目薬は入ってはいる。のだが。 少し、躊躇うように充血した目を伏せた後。 掌で口元を覆いながら、そのまま知恵から視線を外して。] …………差すの下手なんだ。 [目薬を差す際に目を閉じてしまう人間は一定数いる。 どうしても目を瞑ってしまうから顔が濡れる。 一人で差すと大変時間がかかってしまうので。 あまり人に話さない話を、ぽそりと零す。 眼鏡を取り上げられた今、充血した赤い目許と同様に。 顔半分を覆った掌から溢れるように目尻が赤かった。] (384) 2023/03/04(Sat) 0:30:54 |