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人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【人】 厨房担当 那岐

―― 少し先の話 ――

[客足は引けたか、もしくは。
 注文が少し減ってきた頃のこと。]


  サヤさん。
  真鯛、もらいます。


[沙弥と黒原が締めた真鯛を借りて厨房に立つ。

 真鯛は薄めに長くスライス。
 湯通しが良いように。

 調味だれとなるのはしょうゆ、小さじ一杯分の調理酒。
 それにみりん。
 鍋でひと煮立ちさせ、少し冷ました後にごま油を少々。

 先程整えた鯛をたれにくぐらせたら、
 白のすりごまをまぶしておく。

 お茶漬けに必要なのは温かい白ご飯。
 水分で膨らむから量は少し控えめに盛っておく。
 その上にたれの染み込んだ真鯛を乗せて昆布茶を注ぐ。

 最後に三つ葉をちらして。
 山葵は好き嫌いがあるから、器の縁に添えておく。]
(489) 2023/03/04(Sat) 14:32:55