人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【秘】 幕の中で イレネオ → リヴィオ

「曲がられちゃ困る。」
「俺が聞きたいのは真っ当な真実だからな。」

言葉は平行線。
それを男もそろそろ気づき始める。
では言葉でどうにもならないのならどうすればいいのか。
それも、男は既に知っていた。
間違った解答だ。


自然な仕草で立ち上がる。これから起こすことに対する緊張も高揚もそこには存在しない。
そのまま貴方の頭部に手を伸ばす滑らかさ。逆らわれるなどと、まるで考えていない動作。
けれど。
そこから先はそうはいかない。髪をぐいと引き掴み、しっかりと動かぬように固定する。

かち。

それは。
いつの間にか手にしていたナイフの、刃を剥き出しにする音。
鈍い色は白い室内灯を弾いて光った。光ばかりが清潔だった。
貴方が抵抗しないのならばそのまま貴方の側頭に添うだろう。
酷く冷淡に、残酷に。少し動けば切り込みが入る、その位置で。

「もう一度聞く。」
「マフィアと内通していたのか。」
「渡した情報は何だ。」
(-49) 2023/09/27(Wed) 23:02:31