人狼物語 三日月国

129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】


【秘】 歪な魚 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


分かった、と声がするので、少しだけ笑った。
言ってみてよかった、とも思った。
きっとそう思ったことは後で忘れてしまうが。


いつもはされるがまま、丸まるように小さくなるものだけど。
貴方の腕の中、胸元に自ら耳を寄せた。
鼓動が聞こえる。
ーー戦場では銃声が子守唄なんだ。静かすぎると眠れやしない。
近くで聞こえる、この鼓動が心地良い。


頬を撫でられる頃には、もうほぼ目は閉じかけていた。
あぁ、もう一度うまく眠れるだろうか。うまく眠れるといい、貴方がいるなら。

「……おやすみ、ポルクス」


言ったきり、そう時間もかけずにアルレシャからは寝息が聞こえてくるだろう。
いつかのように魘されることもなく、眉間に皺を刻むこともなく。安らかに。
死を待ったあのときのように。


目が覚めれば、きっといつも通りに戻っているのだ。
貴方が起きる頃には全て思い出して。
そうして、……貴方を何度か撫でてから、部屋を出ていくはずだ。
(-113) rustyhoney 2022/03/09(Wed) 2:27:19