【赤】 「邪毒」 スカリオーネそれでは"始めましょうか"。 [男の言葉と共に部屋に魔力が循環し始め、男が終わりを告げるまでの間扉は開かず音も漏れないようになってしまう。 そんな絡繰りの一つが動作を始めれば男はブランシュの横に立ち琥珀色の液体が入った瓶を手に取ると中身を自らの掌の上にのせていく。 液体は瓶の外にでても琥珀色でまるで琥珀をそのまま溶かしたかのようである。 ブランシュに調合してもらった魔薬を溶かしたオイルを掌で温めてから彼女自身の背筋へと垂らしていく。 腰元から首元まで、折り返して足先までたっぷりと過不足なくオイルを垂らすと男は掌をブランシュの腰へと触れた。 男の手は温かで心地好い温度である。 また肌が吸い付くように肌理が細かく触れると肌同士が密着し隙間なく触れていく。 まるで自分の肌がそうなっているかのような錯覚を最初は受けるだろうが術が終わればその肌を手に入れていることになる] どこか気になるところはありますかね。 [背筋を掌で撫でオイルを馴染ませながら男は問いかける**] (*11) 2022/11/24(Thu) 20:09:25 |