【赤】 白い大蜘蛛 カガリビ「今度は、僕に奉仕してくれないか? ――…両方一緒に。」 付け加えた言葉の意味は、まだ彼女は知らないだろう。 ベルトを緩めて、中の滾った物を取り出す。 人を模す事を止めたせいで、普段より太さも、長さも増した肉の禊。 けれど、禊はそれだけでなく――… 背から生えた、蜘蛛の胴体からも、同じ物がついている。 グロテスクで、生理的な嫌悪を催すだろう。 それでも、彼女へと奉仕を迫る。 まるで、恋人が互いを愛撫するように。** (*14) eve 2022/03/23(Wed) 5:02:25 |