[……都合よく考えてしまいそうになる自分を宥める様に
少し長めの瞬きをして……彼の瞳の、その奥を覗いたら
美しく揺れている様に見えた。
だからまだ答えは返らないと思ったのに。
小さな声でも、聴き逃す事なく
その気持ちが僕に届く。
>>*23]
……ゼクスさん。
[こんな風に優しく受け入れてもらえるとは思ってなくて、
何だか泣いてしまいそう。
一緒に選んだ指輪がふたつ、触れ合って
互いを輝かせる様に、共鳴して光る]
……うん。
[僕の全部を受け入れて、それで、自分の事も全部くれるって言ってくれる愛おしい人に身体を寄せて、抱きしめて、]