人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

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【赤】 美術 エノ

ヒメノ! 今日がお前の命日だ!
arenda 2022/02/26(Sat) 21:00:00
美術 エノ(匿名)は、メモを貼った。
arenda 2022/02/26(Sat) 21:10:53

【神】 美術 エノ

「へぇ。」

投票結果を見に来た。
まぁやはりと言うべきか、立ち並ぶ同一の名前。
ちらほら、違う名前もあるようだが。

「2回目の人がいる限り、1日に二人は選ばれるというわけだね。」

じゃあ、誰なら死んでもいいか、とかよりも。
『2回目の人をまず消そう』となるのだろうか?
(G13) arenda 2022/02/26(Sat) 22:12:26

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

「可愛いんだ、俺。」
「別に、鳥籠の中に入れられてたって良いんだ。」
「ただ、檻の中に入って欲しいだけ。」

自由になりたいわけじゃない。
不自由なんだと思われたくないだけ。
でも、少し見方を変えてもらえるなら。
金持ちの息子ではなく、エノを見てくれるなら。
やはりそれは、嬉しい事に違いない。

「兄妹とそんなに話すこともないからね、尚更に。」
「ん、写真みせて。どんな顔かな。」

わくわく、と言った様子は、はたから見ても楽し気だ。
青年は、どんな所でも楽しめる普通の感性をしている。
普通じゃないと、決めつけられてるだけ。

タン塩、と呟いて復唱しながら、それに箸をつける。
焼けたそれを口に含んで……これが、君の好きな味。
歯ごたえがあって、少し塩味があって……

「………美味しいね。」

耳元でそう囁いて、小さく笑った。
(-12) arenda 2022/02/26(Sat) 22:21:06

【神】 美術 エノ

「あれ、違うのかな。」
「昨日の合議の話題からして、そうだと思ってた。」

2回目の人のために、話し合いをすると言っていたのだから。
2回目の人は、毎日一人選ぶのだと思っていた。
ちがうのかな、と首を傾げて。
(G17) arenda 2022/02/26(Sat) 22:23:22
エノは、オレンジジュースがあるのを見ると、少し目を丸くした後、嬉しそうに手元に引き寄せた。
(a1) arenda 2022/02/26(Sat) 22:26:46

【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ

「触れたら壊れるガラス細工でもないのにね。」

肩書一つで接し方が変わる。
青年は現実世界では、ガラス細工のように扱われていた。
何一つ凄惨な過去もない。
何一つの躓きも無ければ、山も谷もない。
どうしようもなく順風満帆な人生を、
凪の中を進み続けていた。

「そんな感じ。良いね、理解されてる。」
「気持ち良いよ、心に触れられるのは。」

ほう、と息を零して。
軽く体を抱く、喜びと言うのは何とも温かなものだ。

「いいよ、適当な景色を描いてみよう。」
「上手く描けなくても、いいんだ。」
「でも、最後まで描き切ってくれたらうれしい。」

筆とキャンパスをデータの海から作り出して。
君に同じ景色を見てもらうために。
そうして、君の横に並び、あるいは手を取って、
一つ一つ、教えていっただろう。
(-17) arenda 2022/02/26(Sat) 22:33:43

【神】 美術 エノ

「うーん、そうだったかも。」
「勘違いだったかな、でも、実際に二人選ばれているからね。」
「2回目の人が選ばれれば、予備はいらなくなるのかも。」

ふわりとした、イメージだけの回答だ。
実際がどういう風なのかなんて、全然詳しくない。
こちらも、思ったことを、特に噛み砕かずに言っている。

「指標くらいにはなりそうじゃない。」
「まぁでも、誰がなんてわかりっこないか。」

じゃあ、どうでもいいのか。
(G25) arenda 2022/02/26(Sat) 22:38:14

【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ

「まぁ、俺もそうだからね。」
「普通の生活が羨ましい。」
「家族で手分けして家事をして、テストの点で怒られたりして」
「お小遣いをもらってそれをやりくりしたり、たまに奮発してちゃんとしたお店に行ったり。」
「それがいいなって思う。」
「ただ、そっち側が多数派で、俺が少数派。」
「それだけの違いなんだろうね。」

淘汰、とまではいわないけれど。
マイノリティは軽視されがちだ。つまり、そういう事だろう。
やはり感慨なく告げられる言葉は、諦めの色が濃いのに。
それでも青年は、理解を求めている。
完全に諦めてしまう前の、最後の輝きなのかもしれない。

……肩に、人肌の温もりが移された。

(-22) arenda 2022/02/26(Sat) 22:48:02

【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ

「……………そう。」

乗せられた頭に、目を丸くした青年は。
しかし、どこか嬉しそうにして。
その頭に擦りつくように、自分の頭を寄せた。

触れ合いは好き。理解が進むようで。

「いいね、家族でお出かけ。」
「そっか、子供の頃からの夢なんだ。」
「………いいね。」

君のことが理解できる。
嬉しくて、気持ちいい。


「そうなのかも。何もないや、俺らしくあるためのもの。」
「だから、芯のある人を見ると羨ましく思えるのかもね。」
「……素敵だね。」

耳元で、囁くように告げて。
自分についての解釈をされる。興味を持たれてる。
嬉しくて、気持ち良くて、高揚する。
出された飲みものに、お金も払ってないのに奢りなんだ、なんて言いながら。
手に取って、一口飲んで。
きちんとした製法で作られたわけでもない、大衆向けの味。
……でも、美味しい。そう思った。本心から。

「はい。」

好きなら、君も飲むでしょ、と、ボトルを差し出して。
(-24) arenda 2022/02/26(Sat) 22:54:37

【神】 美術 エノ

「うーん、それにしても。」
「選ぶ基準がないな、今日は。」

クジで決められた投票を眺めながら。
特にそれに言及することもなく。
自分もそうしようか、でもな、なんて考える。
オレンジジュースは冷たくて、美味しかった。
(G30) arenda 2022/02/26(Sat) 22:56:38

【神】 美術 エノ

「立候補者がいないんじゃ、しょうがない。」
「各々、好きに選ぶしかないよね。」
「それが一番穏健だ。」

話し合いをしても、まとまらないと思っている。
現に、まとまってる所を見たこともないし。
人と心を通わせるのは、難しい。
(G34) arenda 2022/02/26(Sat) 23:43:18

【神】 美術 エノ

「う〜ん、誰にしようかな。」
「俺、あんまり誰かと話もしてないし。」
「ないな、基準が。やっぱりくじか……」

当然、味方も少ないという事。
明日で命運が決まるのかもな、とぼんやり考えて。
…………まぁ、そんなものか、と言う気分にしかならなかった。
(G41) arenda 2022/02/27(Sun) 0:34:53
エノは、絵筆は身近なものかと言われると、ちょっと自信がない。
(a17) arenda 2022/02/27(Sun) 1:36:14

エノは、身近、なものは、わからない。
(a18) arenda 2022/02/27(Sun) 1:36:37

【神】 美術 エノ

薄ぼんやりと眺めていた合議から目を逸らして、投票用紙を眺める。
やはり、なにか決め手となるものがある訳でもなく。
さてどうしたものか、一度持ち帰ろうか、
そんなことを考える。

「……美味しいな。オレンジジュース」

今日の合議の成果は、それだけになりそうだ。
(G68) arenda 2022/02/27(Sun) 11:41:52
エノは、オレンジジュース一杯分の感謝を
(a24) arenda 2022/02/27(Sun) 11:44:08

【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ

「部活か、いいね。俺、入った事ないや。」
「嫌なんだよね、俺がいる時だけ空気が変わるのが。」
「………………ん…………」

君が沢山持ってるものを、一欠片貰う。
青年は、それを親から貰ったことがない。
別に嫌われてたわけでも、なんでもなく。
強いていえば、そう。ただ、時間がなかったのだろう。
だからその暖かみは新鮮で。
目を細めて、子猫のように手のひらにじゃれついてしまう。
気持ちいい。

「時間は沢山あったからね。」

絵が上手いと言われたことに対して。

「そんなに変かな、俺。」

変なやつだと言われたことに対して。

「……そう、うん、寂しがりなんだ。俺って。」
「きっと、そうだと思う。言われて、納得ができるから。」
「………………。」

しばらく手にじゃれついて
(-80) arenda 2022/02/27(Sun) 11:53:36

【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ

そうして、離れ行く手をあぁ……と小さく、
名残惜しく眺めて。
レモンティーを飲む。きっとこれその物はそんなに美味しいわけじゃなく。
ただ、きっと。
君が好きなものだから。
君から貰ったものだから。
美味しく感じるのだと思った。

「……好きだよ。この飲み物。俺も。」
「飲みかけ、ダメなんだ。あんま人と飲むことないから。」
「………………飲むんだ。」

いいのかな、ダメなのかな、どっちなんだろう。
そんなことも分からず、渡されたそれをまた一口飲んで。
そうしてまた、君に差し出した。
友人とする普通が、何ひとつも分からない。
きっと、青年は。
本当に、何も知らないだけなのだろう。
(-82) arenda 2022/02/27(Sun) 11:58:38

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

肩に頭を置きながら、君の写真を覗き込む。
今と似た顔立ちの、でもやはり少し違う顔。

「微妙な表情してる。」

くすり、と小さく笑う声も、やはり耳元で。
結構かっこいい顔立ちだね、なんて品評を。

「君も同じような気持ちだったなら嬉しいよ。」
「2人で同じ檻に入って、どこにも飛べないまま朽ちるような関係が」
「きっと俺は、好きなんだろうな。」

未来を望まない。その先に何が起こるかわからないから。
最も理解してくれる人が一人現れたら。
そこで全てを終わらせたいと思ってる。

「…………?フカワくん」
「なんか怪我してる?平気?」

俺は、今は大丈夫だよ、冷え性だけどね、と。
今はまだポカポカの指を、君の手に搦めた。
(-85) arenda 2022/02/27(Sun) 12:05:09
エノは、外から聞こえる叫び声を聞いて……笑った。剥き出しの心が好きだ。
(a26) arenda 2022/02/27(Sun) 12:40:58

【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ

「言わなきゃ伝わらないからね。」

だから青年は。
できる限り、聞かれたことには素直に、正直に答えようとしている。
聞きたいことも、素直に聞く。
理解が根本にある青年は。
嘘をつかないし、好まない。
もちろん、言わないことだって、ない訳では無いけれど。

「そう、よかった。なんか、嫌われてそうだったから」
「話に来てよかった。」

それは個人への嫌悪というより。
『死を受け入れる者』への理解できない恐怖からだったのかもしれないが。
いずれにせよ、理解が深まり、今は少なくとも嫌われてない。
それは青年のほほを染めるには十分な事だった。

「へぇ、反骨心だね」

午前の紅茶に対する回答。
面白いね、と小さく笑って。
そうして。

君が告げる事に、キョトンとする。

「…………ふっ……」

堪えようとした笑いが、伝わる熱で漏れ出てしまい。
くす、くすと笑う。
そうして、もし叶うなら、そっと顔をずらして。
(-109) arenda 2022/02/27(Sun) 13:51:51

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

「確かに、言われてそう。」
「俺もでも、あんまり分からないや、笑い方。」

鍛えたら笑えるようになるのだろうか?
笑いの道も大変なんだな、なんて。
そんなどうでもいいことも、割と考える。

ずっと、翼が動かないことを望んでる。

「人は変わるものだから」
「理解出来ても、時が経てば相手が、あるいは自分が変わって、理解できなくなる。」
「それに比べれば、死は永遠にそのままでいいなって。」
「……カミクズくんが、そんなことを言っててね。納得した。」
「だから、俺もそうなりたいなって。」

あれはどちらかと言えば、自分の言葉を噛み砕いてくれたもので、彼の望みとかでは無かっただろうけど。
兎にも角にも、あぁ、いいな、と思ったのだ。

汽水のような関係がどうしようもなく続いていく。

「心配……うーん」
「やんちゃだなって思った。」
「でも、怪我はあんま無い方が嬉しいかも。」
「寄りかかる時に痛そうだから。」
(-115) arenda 2022/02/27(Sun) 14:03:35

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

「特別感があるんだ。」
「じゃああんまり笑わない方が良いのかも。」

レアものにしようかな、と呟いて。
まぁ、何もせずともレアものだ。
どうにも笑う機会に乏しい。

「そんな感じかな。」
「……まぁ、仕方ないよね、この時代に生まれて、この時代にしか生きられない。」
「空は暗すぎて、飛ぶ気になれないな。」

そんな諦観はきっと、現代の人間全員が少なからず持っているはずで。
だからこそ、それに抗うように3に〇を付けた人を、凄いなと思ったりしたものだ。
何故そうも辛い道を行こうとするのか、理解ができない。

「……おわ……………」

すっぽり、体が倒れて胸元におさまる。
温もりと、鼓動が聞こえる気がする。VRの世界なのに。
…………落ち着く。安心、なのかもしれない。

「……悪くないね………でもこれは……眠くなりそう………」

ちらり、と君を見上げて。
下から見上げた君の顔、君の顔ではないけれど。
また印象が違うように思えた。
(-154) arenda 2022/02/27(Sun) 17:42:58

【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ

「伝わったよ。」

やはり人と交流するのは良い事だと思った。
少しの理解で、がらりと印象は変わる。
たとえ、明日印が浮かぶのが自分であったとしても。
この交流に時間を割いてよかった、そう思えた。

「でも君は、もう少し態度を正した方が良いと思う。」

あんまりつっけんどんだと狙われちゃうかもよ、なんて。
投票とか、あるいは。
『提供候補になった人を救うために、"臓器提供者"を作りたい人』とかに。


青年は、そんなに初心ではない。少なくとも触れ合いにおいては。
しようとしたことも、誰にでもできる、ただの挨拶の一環だ。

「避けられちゃった。」

くす、くすと、やはり揶揄うように笑う。
照れなくて済むようにしようとしたのに、なんて言いながら。
そうして、残りをくいっと口に運んだ。

「……ご馳走様。」
「ありがとう、アクタ君。話してくれて。」
「君を理解できて、気持ち良かった。」

明日も免れるといいね、と、青年なりの言葉で君を応援して。
そうして、君が帰るのを見送るだろうか。
(-157) arenda 2022/02/27(Sun) 17:50:01
美術 エノは、メモを貼った。
(a33) arenda 2022/02/27(Sun) 19:06:53

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

「ふぅん………まぁ、でも俺も」
「多分、君の笑顔の方が好き。」

そんなものなんだろうな、と思った。
もっと笑ってみてよ、なんて胸に頭を擦りつけて。
色んな表情を見たい。その分だけ理解できるから。

チョコフォンデュのような幸せを追い求めている。
甘い甘いチョコで、何かが全く見えなくなるように覆い隠して。
チョコの甘さだけを楽しみたい。

「んー……アイス、食べる……半分にしよう。」

ちょっと食べるから、残りは食べて、とお願いして。
そうして、提案が齎されれば。

「………」
「……部屋まで運んで。」

君の首に腕を回して、抱き着くようにして。
運んでもらう気満々の体勢になるのだった。
(-342) arenda 2022/02/28(Mon) 10:52:11

【赤】 美術 エノ

─────────。


『これって、カミクズ君見えてるのかな。』
『まぁ、見えてなくてもいいんだけど。』
『ツルギ君に投票して、ユスくんにバツを付けるつもり。』
『二人とも、仲が良さそうだから。』

『人って、人生で本当に理解できる人、一人いればいい方だと思うんだよね。』
『だから、あの人たちはもう俺の事、理解できないと思う。』
『っていうのと。』

『二人とも、楽しそうだから。』
『でも人間って、変わっていくものだから。』
『これから先、二人が楽しくなくなっちゃうかもしれないから。』
『だったら、楽しい今のまま終わらせてあげた方が良いよね。』

死は時を止める。
最も幸せな時に死ねるなら、それは幸福なことだ。
青年は、そうしてあげたい。
(*0) arenda 2022/02/28(Mon) 10:55:52

【赤】 美術 エノ

『うん、よかった。』
『肯定してもらえると嬉しいね。』

『せめて死ぬまでの間に、良い事を沢山しなきゃね。』

『頑張らないと。』

いい子の方が、理解されるだろうから。
ぽい、と端末を寝ていたベッドに転がした。
(*1) arenda 2022/02/28(Mon) 14:18:18
エノは、北東の区画に薬局を作った。
(a44) arenda 2022/02/28(Mon) 14:21:08

【人】 美術 エノ

「作れるんだ…………」

出来上がった薬局を見ておぉ……と感嘆している。
VRの世界に薬局があるのは中々不思議な光景だ。
効能もあるのだろうか、ちょっと気になる。

「…内装も……薬の種類も。」
「本当にちゃんと再現されてるな。」

うろうろ、たまにパッケージを手に取ってしげしげ眺めたりしつつ、時間を潰している。
(6) arenda 2022/02/28(Mon) 14:22:52

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

「理解しようとしてくれてるよ。」

それだけで十分。
理解者のいない青年にとって。誰も歩み寄ってくれない青年にとって。
それはとても大きなことだった。頭を撫でられながら、口をあける。

「…ん………冷たい…………」
「……おい、しい…………」

案の定口の端から少しだけ零しながら。
つかの間の平穏のような、甘ったるい空気に身を浸す。
揺り籠の中がこんなにも気持ちいい。
今、どのくらい君を理解しているのだろう。
今、どのくらい君は理解しているのだろう。
この触れ合っている体の面積と同じくらいの割合だったならいい。そう願うばかりだ。

「ん………」

抱えられる。
誰かに抱っこされたことなんてない。
赤ん坊の頃にはあったのだろうけど。
だからやっぱり、温もりが心地良くて。

「………フカワくん……眠い………」
「……部屋に着いたら…………」
「……好きにして、いいよ…………。」


その言葉を最後に、背中からは。
か細い寝息が聞こえてきて。
きっとしばらくは、目を覚ますこともないのだろう。
(-380) arenda 2022/02/28(Mon) 17:43:09

【人】 美術 エノ

>>+24 ヒメノ
「うーん、痛み止めとかくらいはあった方が良いのかな。」
「怪我くらいはするかもしれないし………」

と、これと言って何の警戒もしていなかった青年は。
例え素人と言えど、気配を消す努力をした君を。
察知など、できるはずもなく。


「────っ!?」



体の中に感じた、冷たい感触。
から、すぐにそれを上書きするような、熱さ。
熱と共に感じる、痛み。
それらを背中に感じて、訳も分からないままに振り向いた。

「……ヒ、メノ、さん………」

振り向いた勢いすら殺せる力も出なくて。
よろ、よろと後退して、薬棚にぶつかり、派手な音を立てて倒れ込む。
ぬるりとした感触が背中を覆う。

「……っづ……ぅ………っ!」


倒れ込んだ衝撃で、傷口が酷く痛んだ。
君からすれば、無防備な人間が倒れ込んでるようにしか見えないだろう。
(7) arenda 2022/02/28(Mon) 17:49:31

【人】 美術 エノ

>>+25 ヒメノ
血だまりができる。
痛みで回らない思考でうっすら、
あぁ、また掃除をお願いしなきゃな、なんて思った。

「なん、で」

踏まれるように拭われて、痛みに苦悶する。
倒れ込んだ視点から見る君は、大層大きく見えた。

「どう、して」

状況にそぐわない明るい声に、疑問の声しか出ない。
なんでそんなことをするのだろう。
どうして、そんな思考になったのだろう。
人を殺してでも生き残りたいのか。
なんで、どうして。
なんで
なんで
なんで

(8) arenda 2022/02/28(Mon) 18:33:10
美術 エノは、メモを貼った。
(a54) arenda 2022/02/28(Mon) 18:34:02

【人】 美術 エノ

>>+25 ヒメノ





───パンッ!!







と、乾いた音が遠くまで響いた。
(9) arenda 2022/02/28(Mon) 18:36:30

【秘】 美術 エノ → アイドル ヒメノ

───青年の手には、拳銃が握られている。
今、データの海から作り出したのだろう。
手慣れているようだ。VRでの振る舞いに。
まるで。

まるで


初めてここに来たわけじゃないみたいに。




君が事前に危険を察知していないなら、
君の体のどこかに、穴が開く。
(-390) arenda 2022/02/28(Mon) 18:38:16

【人】 美術 エノ

>>+26 ヒメノ

「そうじゃなくてさぁ。」


よろり、火薬の匂いが漂うそれを投げ捨てて、立ち上がる。
幸い、女性の力ではそんなに深々とは刺さらない。
寒がりで、厚着をしていたのも功を期しただろうか。

「なんで」

なんでそんなことをするのだろう。
どうして、そんな思考になったのだろう。
人を殺してでも生き残りたいのか。

とかじゃなくて。


「人を殺そうって思う時、どんな気持ちなの?」
「背中を刺した気分は?楽しいのかな。」
「無防備な人間を見た時、テンションが上がった?」
「知りたいんだよ、君の事。理解してあげたいんだ。」
「教えてよ、一つひとつ、細かに。」

蹲った君の、その背中側に回る。
よろり、よろりとした足取りで。
滴る血が、地面に僅かばかりの縁を描く。

「それとも、実践するほうが早いのかな。」


あぁ、君のことを理解してあげられそうだ。
嬉しくて、楽しくて……気持ちいい。
(11) arenda 2022/02/28(Mon) 18:59:22

【秘】 美術 エノ → アイドル ヒメノ

「何をしてくれてるの?」

君の言葉を、おかしそうに鸚鵡返しする。
くす、くすと笑う。

「急に切ってくるから。」
「同じことをしたら、君を」
「理解してあげられるのかなって。」

でもナイフじゃ届かなかったから、と。
作った銃は彼方へ放り出した。
君への報復とか、そんなのじゃない。

ただ、理解してあげたいから。

だから、作った銃で追撃なんて、しない。

「あぁ、聞いてくれてありがとう。」
「おかげで、伝えられた。」
「俺の事を、理解してくれてありがとう。」

恍惚の顔で、君に言う。


君は、痛みをこらえて走って逃げ去ることはできる。
無論、反撃してもいい。
(-395) arenda 2022/02/28(Mon) 19:02:56