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人狼物語 三日月国


159 【身内RP】旧三途国民学校の怪【R18G】

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【秘】 かれがれ ユメカワ → 怖怖 ライカ

/*
ごきげんようダーリン 俺狼なんだけど(再放送)
多分襲撃予定は覆らないので、白々しい襲撃予告を送っておきます。一応。

無事に
今日がお前の命日だ!
を言えそうでオレは嬉しいです 敬具
(-7) unforg00 2022/07/10(Sun) 21:48:20

【独】 かれがれ ユメカワ

/*
どういう決意だよ
(-9) unforg00 2022/07/10(Sun) 22:02:56

【赤】 かれがれ ユメカワ


どこかの教室。
並べられた机。
人影ひとつ。足音も無く、いつの間にやらそこにいる。

「………ん、…」

出席を取る声へと返す声は、以前よりも浮かないもの。
けれどもその理由は近付く夜明けではなくて、
ましてやひとつ増えた名前でもない。

それは以前あなたに問いを投げ掛けた時に
挙がった名前の内のひとつだから。ただ納得だけがあった。


「……ねえ、先生。
 前に……できることがあれば、って言ってたよね」

「聞きたい事があるんだ」

『生徒』として扱われる事に疑問を持たない子どもは、
教卓に立つ少女が、頼るべき『先生』であると信じて疑わない。
だからきっと、自分にわからなかった答えを知っていると信じている。
(*2) unforg00 2022/07/10(Sun) 23:29:29

【赤】 かれがれ ユメカワ


「俺、あのあと夏彦と話をしたんだよ」

「ちゃんとあの日をやり直して、本音で話してさ
 夏彦も俺と離れたくないって、好きだって言ってくれたから
 一緒に来て一緒に死んでくれるか聞いたんだ。
 ……そうしたら、頷いてくれたから」

夢川深雪という人間が、既に死んでいる事を思い出した上で。
言葉に詰まりはしても、確かに頷いてくれた。
だからあの時、まさか拒まれるなんて夢にも思っていなくて。

あっという間に、殆どわけもわからず死んだ人間には
目前に迫った死の恐怖への理解なんて無くて。


「あんまり怖がらせたくなかったし、
 俺みたいに……酷い見た目になってほしくなくて。
 できるだけ優しく首を絞めたんだけど
 結局怖がらせたみたいで、何処かに行っちゃって」

「何を間違えたんだろう」

ぽつり、ぽつり、前提から何から何まで狂った相談はそこで一区切り。
その内容に反して、それこそ生徒が教師に対してするような
ごくありふれた、けれど当人にとっては深刻な悩みのような。
最初から最後まで、ただただそんな調子だった。

こうして確からしい答えを探すのは、
未だやり直す事・・・・・を諦めてなどいない事の証左だ。
(*3) unforg00 2022/07/10(Sun) 23:30:41

【独】 かれがれ ユメカワ

/*
なんかここだけ見るとかなりの異常者で嫌だな
オレのPCは死ぬと異常になる事で有名 有名ではない
(-21) unforg00 2022/07/10(Sun) 23:40:00

【人】 かれがれ ユメカワ

【空き教室】 >>0 ネコジマ

君が戻って来てすぐの話。
ふと、視界の端で何かが動いた気がして、視線を向けて。
それが誰かわかれば、ひらひらと手を振った。

「……おかえり、稔」

「何かあった?良い事、そうでもない事、なんでも」

選ぶのが下手くそだから机を椅子代わりにする事は諦めて、
床に座って、時折液晶を流れるメッセージを眺めていた所。
君の事を待ってると言ったから、有言実行。

直前に、また少し気まずい別れ方を誰かとしてしまったものだから
この空き教室に入る時、少し中の様子を窺ってたりとか、したけど。
きっと誰にも見られてはいなかった。多分。
(3) unforg00 2022/07/11(Mon) 0:12:25

【秘】 かれがれ ユメカワ → 怖怖 ライカ


廊下での出来事から、暫く経って。

空き教室で誰かを待った、そのもう少し後。
君が誰かと話を終えた、そのもう少し後。

君を捜しに行こうと思って、悩んで、でも諦めたくなくて。

けれども広い廃校内を闇雲に捜し回ったってどうにもならないし、
何より、あんな別れ方をしてしまった後だから。
すぐに面と向かって話すのは、また怖がらせてしまいそうで。

──怯えた君の眼が忘れられない。


『怖がらせてごめん』
『できるだけ怖がらせないようにしたつもりだったんだ』
『そのつもりになってただけみたいだけど』


『一つだけ聞きたい事があって』

『夏彦は今、どうしたいと思ってる?』

だから結局、君に問い掛けるのは画面越し。
そんな文章を送信して考える事は、返信が来なかったら──

きっと言葉が足りない。
きっと時間が足りない。
君と言葉を交わせるこの時間が、いつまで続くかもわからない。
だから消極的になっている余裕なんてもう無いんだ。
(-45) unforg00 2022/07/11(Mon) 3:23:56

【人】 かれがれ ユメカワ

【空き教室】 >>4 ネコジマ

再び空っぽになってしまった隣が埋まって、
今は空っぽの手にも掴めるものがあって。寂しさは少し和らいだ。

寂しがり屋にとって、君達は鍵のようなもの。
二つとして同じ形のものはないから、代わりに刺してみても
きっとぴったりとは嵌らないけど、まったく合わないわけでもない。

つまるところはこうやって、一人で居る時に。
自分から人と接点を持つ事をあまりしない、少し不器用な君が
少し寂しさを汲んでくれるだけで嬉しくなれるような、単純な人間だ。


「ん……栗栖と?
 そっか。それは確かに良い事だね、……」

物言いはやっぱり捻くれていても、嬉しげなのは何となくわかる。
君達の間柄は、以前から結構そんな調子だったとしても。
ここに来て早々の事だったから、
単純に心配していた夢川にとってもそれは良い知らせだ。

「…何度も喧嘩して、何度も仲直りできるのは」

「ちょっと羨ましいな。簡単な事じゃないと思うから」

なんてのは、当事者じゃないから思う事かもしれないけど。
でも君の機嫌が幾らか良さそうなのも事実だしなあ。
思考をそんな脇道に逃して、浮かんだ寂しさを誤魔化した。
(10) unforg00 2022/07/11(Mon) 4:41:32

【秘】 かれがれ ユメカワ → 元弓道 マユミ


『ずっと変わらずにいられたらいいのにね』
『本当はきっと 嫌だって、寂しいって皆が思ってる』

この願望を言葉にするのは、もう何度目だろう。

言葉にしたって、子どもにできる事なんてたかが知れている。
到底叶いもしない我儘を言って、駄々をこねる事だけ。
それは何処までも願望であって、建設的な展望なんてありはせず、

『思ってもどうにもならなくて、そう思う事に意味は無くて
 早くに諦めをつけた方が楽なんだとしても』

『我儘でも、俺は諦める事だけはしたくないよ』

けれど、どうせ。

諦めたつもりになったところで、期待を捨てた気になったって。
常に思考に感情が伴うとは限らず、喪失の疵というものは
結局はいつまでもじくじくと痛み続け、人を苛むものだ。

それなら、諦める事にも意味なんてありはしない。
最初から何もかもを諦めて掛かる人生の何と空々しいことだろう。

けれど自分達は大人と子どものきざはしの上に立っていて、
いつまでもその場に立ち止まり続ける事はできない。
誰しもいつかはその背が現実に追い立てられる時が来る。
(-49) unforg00 2022/07/11(Mon) 13:11:10

【秘】 つれづれ ユメカワ → 元弓道 マユミ


生きている限りは・・・・・・・・

『一つだけ思うんだ』



『嫌な事を我慢して、息苦しいなって思いながら』
『そうやってまで生きてる事に』

『意味なんてあるのかな?』

なら、そんなものは落としてしまえばいい。
前に進む事ができなくなれば、それ以上の変化は無い。

皆で一緒に、終わりの先で永遠を共にできたなら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
少なくとも、今以上の喪失を味わう事なんて無いのだから。
(-50) unforg00 2022/07/11(Mon) 13:11:52
ユメカワは、それそのものに意味など無いと思っている。何もかも。
(a16) unforg00 2022/07/11(Mon) 13:15:50

【独】 かれがれ ユメカワ

/*
白々しいねえこの狼(指差し確認)(他人事)
(-51) unforg00 2022/07/11(Mon) 13:17:42
ユメカワは、だからそれは、きっと罰などではない。
(a17) unforg00 2022/07/11(Mon) 13:21:43

ユメカワは、そして君達は、岐路に立っているだけだ。
(a18) unforg00 2022/07/11(Mon) 13:22:55

【独】 かれがれ ユメカワ

/*
そろそろ本腰入れて宗教勧誘し始めないとなんだけど
あいつら(虚空を指差す)はいったい何をするつもりなんだ
オレ愚かだからわかんねえ……
(-52) unforg00 2022/07/11(Mon) 13:29:58

【秘】 かれがれ ユメカワ → 不知 ミナイ


ぴろん。君に宛てた数件のメッセージ。
きっと行方知れずになった少女の死が伝えられた後の話。

『ねえ、明日香ちゃん』

これは取るに足らない問い掛けだ。
こちら側・・・・に少し近い君にだからできる、他愛無い話。

『人が死ぬって、どういう事だと思う?』

『人が死んだ時って』
『どういう気持ちでいたらいいんだろう』

自分にとって、もはやそれは永遠の離別ではないから。
できる限り苦しむ事の無いように、とは願いこそすれど
他の皆のように動転したり、悲しむ事なんてできなくて。
(-56) unforg00 2022/07/11(Mon) 14:41:38

【独】 かれがれ ユメカワ

/*
つくづく話の前提が狂った赤窓だ
やっぱ飛び降りが安牌だよなあ〜!!!愚かもそう思います
(-62) unforg00 2022/07/11(Mon) 15:47:58

【秘】 かれがれ ユメカワ → 怖怖 ライカ


あの時、あの場所で、逃げ道も無く。
死への恐怖と死者への感情を天秤に掛けざるを得なかった。
そんな君の言葉を信じて疑わなかったのは、きっと身勝手な盲信。
けれど傷付かなかったと言えば、嘘になる。

それでも悪い事ばかりではなかった。
事実君からの拒絶で足は竦み、何もかもが遠い世界の事のようになって。
どうして、ただそれだけしか考えられなかったけれど。

その絶望の深さも、それでもなお諦めたくないと思った事も
きっと君が好きだという事の証左だと思えた。


理不尽な死は、この場所に吹き溜まる幾多の想いは
ただの人だったものの在り方を少なからず歪めてしまった。
それでも、君を好きだと思う気持ちだけはずっと変わらないままだ。


『三階の、階段上がってすぐの教室』

迎えに行こうか、と打ちかけて、やめた。
君から来てくれたら、それ以上に嬉しい事なんて無いから。

画面をタップしてアプリを閉じれば、壁紙は二人で撮った写真のまま。
液晶はひび割れ、ところどころが血で少し汚れている。
虚像が剥がれ落ちて、あるべき姿に戻りつつあるその様に暫し目を伏せて。
窓枠に座り、僅かに明るくなりつつある遠くの空を見て、君を待っていた。

夢の終わりが、少しずつ近付いている。
(-64) unforg00 2022/07/11(Mon) 17:49:47

【人】 かれがれ ユメカワ

【空き教室】 >>22 >>23 ネコジマ

「……あは、できるかなあ、」

俺、やらなきゃできない子だしなあ。
なんて冗談めかしては言うけれど、
こればかりは声色も笑みも、何処までも空々しいものだった。
口数は多いけど、本音を言うのは苦手なまま。何も変わらない。


「取り返し付かないって、わかってるんだけどさ…」

それでも。こうして背を押してくれる君に、
そんな軽薄なこたえだけを返すわけにもいかないから。

隣に居る君の方に少し首を傾けて、声を潜めて。
(24) unforg00 2022/07/11(Mon) 19:10:23

【秘】 かれがれ ユメカワ → 友達 ネコジマ


「皆とこうして居られるのは、今だけだろうし」

「生きてたら、なんでもできちゃうけどさ」

俺はもう死んでて、なんにもできないはずなのに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・──」
(-68) unforg00 2022/07/11(Mon) 19:11:11

【秘】 かれがれ ユメカワ → 友達 ネコジマ


「……ああ、違うな。できてもしない方がいいだけ
 しない方がいいってわかってるのに、でもそうしたい」

「今やらないと取り返しが付かないけど、
 やったらやったで結局取り返しが付かないんだよ」

「稔は──それでもやるべきだと思う?」

いやに静かに感じる空き教室。付き纏う違和感。
その中で、うっそりと笑って死者が囁いた。

夢川は確かに君の隣に居て、君の腕にだって触れている。
それでもそこに死の気配を感じるのは、どうしてだろうね。
(-69) unforg00 2022/07/11(Mon) 19:12:11
ユメカワは、猫島と内緒話。
(a21) unforg00 2022/07/11(Mon) 19:12:30

ユメカワは、肯定が欲しいわけじゃない。ただ訊きたかっただけ。
(a22) unforg00 2022/07/11(Mon) 19:12:35

ユメカワは、やっぱり笑ったままでした。ただ、前より少し複雑そうに。
(a23) unforg00 2022/07/11(Mon) 19:13:51

【秘】 かれがれ ユメカワ → 元弓道 マユミ


『意味なんて無いよ』

短い返信。
自分から意味はあるのかと問うたのに、
意味など無いと返すのはどこか破綻しているようで、けれど。

『生きてる事にも、それをやめる事にも』
『それそのものに大層な意味を付加しようなんてナンセンスだ』

『生きてる理由があるから生きてるように、
 生きてるのをやめる理由があるから生きてるのをやめるだけ』

『どっちもただの手段でしかなくて、その先に目的があるだけ』

君とはそもそも思考の重点を置く箇所がずれているのだと思う。
生きる事も、生きる事をやめる事も、単なる手段でしかない。
少なくとも、夢川にとっては。
(-97) unforg00 2022/07/11(Mon) 23:52:29

【秘】 かれがれ ユメカワ → 元弓道 マユミ


『それでも、生きていく事なんて分の悪い賭けだよ』

『確かに生きていないとできない事は多いけど、
 それが生きている事で味わう辛い思いに釣り合うとは限らない』

『その上賭けに乗るには『今』を賭け続けないといけないし、
 配当金は常に理不尽に変動し続けて
 急に一方的に不利なルールを課される事だってある』

『何より、唐突に賭けを台無しにされる可能性だって』
(-98) unforg00 2022/07/11(Mon) 23:58:26

【秘】 海市蜃楼 ユメカワ → 元弓道 マユミ


俺があの日死んじゃったみたいにね・・・・・・・・・・・・・・・・


──夢川深雪は、死んだ人間だ。

来家に引っ越す事を打ち明けた少し後のいつかの日。
最後にもう一度だけ話をしようと彼の家を訪ねようとして、
そのまま、不幸な事故であっけなく帰らぬ人となってしまった。

前触れも、理由も、意味も無く、何処までも唐突に、理不尽に。


『弓道部であった事も、牧夫兄の事も、突然だったでしょ』
『生きていたら、これからも何度も同じ経験をするんだよ』
『もっとひどい事があるかもしれないし、俺みたいになるかもね』

『見て見ぬ振りは長続きしない。いつかは限界が来るよ』
『それとも、麻弓ちゃん達が生きていく内に』
『新しく得たものが少しずつ
 俺達の事を遠くへ追い遣っていくのかな』

『麻弓ちゃんが嫌だって思う事を捨てていくみたいに』

メッセージが送信されるテンポは、他愛無い日常会話と同じ。
君を責めるつもりは無い。どう思うかは君次第だけれど。
(-99) unforg00 2022/07/12(Tue) 0:00:20

【秘】 海雪 ユメカワ → 元弓道 マユミ


『俺はそんなのは嫌だ』
『皆一緒の、いつも通りの日常があればそれでいい。
 今が今のままあればいい。新しいものなんて要らなかった』
『だから、皆で一緒にずっと居られる場所を選ぶだけ』

たとえそれが、死の先であっても。
我儘な子どもは、自らの望む不変の為に他者の不変を壊す。

鳥飼の死という形で既に一つ壊していて、
そしてこれから幾つも壊していく。自らの信じるものと共に。

『きっと先生が皆を連れて行ってくれる』
離れ離れかれがれにならなくていいようにしてくれるんだ』

『おいでよ、麻弓ちゃん』


『皆が待ってるよ』

強欲な子どもの願望は、皆で変わらず共に居続けられる事。
皆とは、今日ここに来た全員の事だ。

飽くまでもそれは願望、分不相応な高望みだけれど
いつか君が来てくれるなら、確かに一つ実現に近付くだろうな。
(-100) unforg00 2022/07/12(Tue) 0:01:27

【独】 かれがれ ユメカワ

/*
マリン‐スノー【marine snow】 の解説
海の表層から深海まで観察される、雪のように降るもの。不定形で壊れやすく、プランクトンの死体などが緩く結合したものといわれる。海雪。
出典:デジタル大辞泉(小学館)


これをずっと使いたかったけど使い所が無かったんや 助かる
(-101) unforg00 2022/07/12(Tue) 0:29:40

【赤】 かれがれ ユメカワ


──つん、と鉄臭い臭いが鼻をついた、錯覚。


「………死ぬのが、怖い……」

最期の日の、最期の瞬間の記憶。
俯いて考え事をしていたから、周りは見えていなくて。
音も遠くの事のようで、それ・・に気付いた時にはもう手遅れで。


  は頭を強く打ち即死だったと──


その後の記憶は、何も無い。
最初は自分が死んでいる自覚も殆ど無いまま、
気付けばここに居たようなものだった。


「……即死かあ」

どろり、生暖かいものが額を頬を流れ落ちる感覚。
けれど何も滴り落ちはしない。これも、錯覚だ。
(*6) unforg00 2022/07/12(Tue) 1:57:50

【赤】 かれがれ ユメカワ


あなたの言葉をなぞるように繰り返す傍らに。
ふと視線を上げた。
今際の記憶を語るその声が、徐々に淀んでいったから。

「わかった。次はそうしてみる」

優しい──中途半端なやり方ではだめらしい。
どんなに甘く言葉を重ねても、迫り来る死の恐怖は拭えない。
死してなお残るほどに強いものなのだと、理解した。

自分と同じような死に方の方が、皆にとって優しいのだと。


「ありがと、先生。俺一人だったらずっと迷ってたかも」

提案はあっさりと『次』の手段の一つとなり、
少女に掛けられる言葉は、気遣いではなく感謝だった。
この場に於いて、あなたは『理想の先生』だから。
『生徒』に気遣われるなんて、きっとあってはならない事だ。


「…もう一回、夏彦に会いに行って来るね」

浮かない表情を、そっと笑みに変えて。
またね、少女や物言わぬ友達に手を振ったのちに踵を返した。
(*7) unforg00 2022/07/12(Tue) 1:58:23

【秘】 かれがれ ユメカワ → 不知 ミナイ


『そう』

『じゃあ やっぱり、俺は悲しめそうにないな』
『時が止まってくれたら、それが一番だから』

『同じ時を進んでいたって、いつかは皆少しずつずれていくから』

そうして"今"がずれて綻んで、ばらばらになってしまう前に。
大好きな皆で一緒に、一斉に同じ所で立ち止まる。
きっとそれ以上に素晴らしい事は無いだろうな。

『そうやってずれていくものを見送って、見送られて』
『忘れたくないものを覚えているしかできないのは』

『互いに置き去りにされるだけは、寂しいな』

なんてのは独り善がりな寂しがり屋の思う事。
君がどう思っているかは定かじゃない。

人間は、忘れる生き物だ。
忘れる事で自分を守る、そういうふうにできているものだ。
記憶もずっとは続かない。過去はいつかは底へ底へ埋もれていく。


『寂しいけど、でも』
『死ぬのが怖いから、だから生き続けるのかな、君達は』

今を今のまま止めてしまえば、それは決して過去にはならない。
そうしたら、きっと。
置き去りにするもされるも、忘れるも忘れないも無いのにな。
(-104) unforg00 2022/07/12(Tue) 3:04:56

【秘】 夢の境 ユメカワ → 夢の先 ライカ


小さな足音が、一人分。

夏の夜の空気と、夜明け前の物寂しさの中。
聞こえた軽い音は、確かに待ち人の訪れを告げていた。
それだけでどうしようもなく嬉しくなるくらい、やっぱり単純だ。

「……夏彦」

名前を呼んで、そっと君と向き合って、いつもと違う事に気付く。
ああ、ずるいな。俺が証明できる事なんてそう多くないのに。

「俺、やっぱり頑張るのは下手くそみたい」

「さっきだって、やり直そうとして、また空回って」

「そんな俺でも、いいの」

なんて、聞いたら決意を鈍らせてしまうかな。
まっすぐな月白色。君の瞳と目が合って、
ちょっと困ったように、けれども自然と笑みを返した。

思えば、始まりも君と目が合った日の事だった。

周囲の同年代とは少し違う雰囲気。少し違う距離感。
それが何だか気になって、駄目元で話し掛けたのが初対面。
実のところ、鬱陶しく思われてしまわないか少し不安だったから。
だから君がこっちを向いてくれたのが本当に嬉しかったんだ。

切っ掛けは、本当にただそれだけ。単純だって笑われてしまうかな。
(-105) unforg00 2022/07/12(Tue) 6:13:47

【秘】 夏の雪 ユメカワ → 夢の先 ライカ

「…………苦しむ、時間が……長ければ、」
「それだけ恐ろしく思う時間も長くなる。」
「即死とか、それに近い死に方なら」
「きっと怖がらせないんじゃないかな」

「一緒なら、飛び降りても怖く無いかも」


「…よく、なくても。俺も、夏彦の事が好き」

座っていた窓枠から降りて、一度教室の床に足をつけて。
今はすぐ傍の君に我儘な愛を囁くだけ。
三階の高さは、ちょっと心もとないから。

「諦めたくても、諦められないくらい──大好きで、
 愛してるから、離れたくない。離したくないから、だから…」

「今度は、一緒に死のういこうか」

思い返すのは、猫が屋根の上で月を見上げている写真。
屋根裏に行ったらしきあの子が撮った写真。
屋根に開いた穴からなら、校舎の屋根の上に出られそうだった。
(-106) unforg00 2022/07/12(Tue) 6:15:11

【秘】 夏の雪 ユメカワ → 夢の先 ライカ

/*
というわけで結婚式と書いて死因の相談なんですけど
飛び降り心中or絞殺リベンジorその他(なんも考えてない)
 の三択くらい
人生に一度の晴れ舞台だし好きな死因を選んでくれな 要望は最大限聞く

個人的には飛び降りで上手く頭からいって即死だと
死因がお揃いになって激アツです
(-107) unforg00 2022/07/12(Tue) 6:19:49

【秘】 かれがれ ユメカワ → 友達 ネコジマ


「────あは、」

「そうだなあ できちゃいけないんだ あっちゃいけない」

死んだらそこで終わらなきゃいけない・・・・・・・・・・・・・・・・・

「じゃあこれって何なんだろうな 全部悪い夢だったのかな」

「起きた記憶なんて無いしさ」



「これが夢なら──覚めてみようか・・・・・・・

覚めるのはきっと、君の夢。
何にしたって、もうじき夢は綻んで、君達は朝に目覚める。

夢から覚めた君達は、現実にいったい何を思うんだろうな。


一瞬。鉄臭いにおいがしたような、錯覚。
(-108) unforg00 2022/07/12(Tue) 8:00:56