人狼物語 三日月国


193 【身内】One×Day【R18】

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視点:


到着: カズオミ

【人】 カズオミ

[この季節、世の中はやれ
クリスマスだなんだのと浮かれているが
恋人いない歴=の独り身男の俺には
特に関係のない話であり、別に寂しくもないね。

単身者用の賃貸。
煩わしい親の小言もないし、小うるさい弟妹もいない。
友人は普通にいるけれど、必要以上にべたべたつるむでもない。

精々時々顔を合わせる隣人と
挨拶を交わす程度のドライな人間関係が
俺には性に合っている。

―――そう思いながら、
特に変わり映えのしない日々を送っていた。]
(12) gunon 2023/01/10(Tue) 11:37:58

【人】 カズオミ


あ゛ー……………… やべえ……なんっもねえ……


[その日は朝からやたら頭が痛く
嫌な予感がすると思ったら
体温計が38度を示していた。

なんせ時期が時期である。
職場に菌をまき散らすわけにもいかず
仕方なく欠勤の連絡をし、
朝から泥のように眠っていた。

そうして目覚めた今、午後である。
流石に腹が減ったわけだが、
運悪く買い置きの食材が何もない。
からっぽの棚の前に座り込み、重いため息をつく。]
(13) gunon 2023/01/10(Tue) 11:41:45

【人】 カズオミ

[一人は気楽でいい、と思っていたが
体調を崩したときに誰も頼れる人が
いないと言う事実に今更気づくのだった。

ずきずきする頭を抱え、冷蔵庫を漁るが
ペットボトルの茶とビール缶しか入っておらず、
腹を満たせそうなものはない。

最近、隣に住んでる大学生が
時々作りすぎたとか何とかで
おすそ分けをくれるのでその余りがないかと思ったがやはりなかった。>>7]
(14) gunon 2023/01/10(Tue) 11:42:59

【人】 カズオミ

[……ここだけ聞くとラブコメ漫画の
イベントか何かのようだが
残念ながら相手は男である。

とは言えくれる飯は美味いし、
普段の飯は専ら牛丼屋かカップ麺かゼリー飲料で、
手料理なんぞ縁遠い身としては素直に有難くはあった。

明るく人懐っこいその大学生は
どことなく愚弟を連想させたりもするのだけど、
それでもあいつよりはうるさくないし
年上への礼儀もしっかりしてて、俺も嫌いじゃなかった。

最近は顔を合わせれば軽い世間話くらいはする。
まあ、プライベートのことは
何も知らん間柄ってことに変わりはないんだが。

料理が趣味なのか、作ってやる人はいないのか、
とか―――]
(15) gunon 2023/01/10(Tue) 11:45:06

【人】 カズオミ

[まあそれはいいんだ。
今は取りあえず目の前の飯である。
何かを調達して来ないことには飢えて倒れる。

鼻を啜りながら重たい体を引きずって
スウェットの上からコートを羽織り、
上からマフラーとマスクをする。

財布と携帯と家の鍵を
コートのポケットに突っ込み、
ふらふらした足取りで家の鍵を開けて―――]
(16) gunon 2023/01/10(Tue) 11:47:34

【人】 カズオミ



  ガシャン!!!!!


 
(17) gunon 2023/01/10(Tue) 11:49:12

【人】 カズオミ


ぅ゛…… ぐ……


[派手な音が玄関先に響く。

一瞬いまいち自分でも状況を読み込めなかったが
どうもマフラーがドアに引っかかり、
バランスを崩して尻から転倒した…らしい。なるほどね。

ドアに背を預けて虚ろな目でぐったりしている俺は
なんか結構重症に見えるかもしれない。
怪我は精々打ち身程度で大したことはなく、
ただ熱でぼーっとしてるだけなんだが。**]
(18) gunon 2023/01/10(Tue) 11:50:48

【独】 カズオミ

/*
かずおみにーちゃんの私生活とかまじでうろ覚えで
どんなんだったかな…って今前村読み返してたんだけど

覚えてないまま同じようなこと(「飯はコンビニ飯かカップ麺か牛丼」とか「部屋着は上下スウェット」とか「ラブコメ漫画の導入みたいに〜」とか)書いててわろた 解釈一致です(
(-11) gunon 2023/01/10(Tue) 11:55:01

【人】 カズオミ

[若干現実逃避気味にドアにもたれてぼんやりしていると
誰かがやってくる足音がする。>>21
しゃがみこんで様子を窺うその人が
隣に住む知人だと気づくのに数秒の間を要した。]

……ああ……、セイくん……か………?

[額に触れる手がひんやりしていて気持ちいい。
心地よさに目を細めたが、彼は何やら驚いたようで
矢継ぎ早に捲し立ててくる。]
(25) gunon 2023/01/11(Wed) 10:46:34

【人】 カズオミ


…… いや、…食う…… ものが……なくて………


[力なくそれだけ答えた。
俺だって別に好きで出かけるわけじゃない。
家になんもねえんだから仕方ねえだろ。

ともあれ手を貸して貰い、家まで逆戻りする。
普通に自分で立ち上がろうとはしただろうが、
姫抱きにされても抵抗する気力もないので
大して何も言わなかっただろうな。

シングルベッドにぐったり倒れている間に
隣人はバタバタと慌ただしく出ていき
何かを一式持って帰って来た。
体を起こし、手渡されるままコップを受け取って
ごくりと喉を鳴らした。]
(26) gunon 2023/01/11(Wed) 10:48:00

【人】 カズオミ


………うまい……


[水分が火照った体に染みていく気がする。
なんだか心配させて悪いな…とか思いながら
ぼーっと彼の姿を眺めている。

ちなみに我が城の環境であるが、
基本的にあまり物のない部屋だ。

包丁と俎板(家を出る時に母がくれた)と
ガスコンロと片手鍋(パスタを茹でたりはする)はあるが、
フライパンはない。
炊飯器はあるが埃を被っている。
体温計はあるが氷枕はない。

そんな感じである。**]
(27) gunon 2023/01/11(Wed) 10:49:03

【人】 カズオミ


ああ……すまんな…………
なにって…… コンビニ弁当とか……あとカップ麺……


[ベッドに横たわっていると、
何やらキッチンで調理している音と共に
呆れたような口調での小言が飛んでくる。

男子学生に私生活を説教される俺、
なんとも情けなさがあるが
現在進行形で手間をかけさせている手前
何も反論できずに口を噤んだ。

ひとまずコートを脱ぎ、横になってぼーっとしていると
ふんわりと飯の匂いが漂ってきて、ぐう、と腹が鳴る。]
(32) gunon 2023/01/11(Wed) 20:30:08

【人】 カズオミ

[そこまで時間はかからず、彼が戻ってきた。
緩慢に起き上がって椀を見れば
消化の良さそうな卵粥にスプーンが添えてある。
いや本当手厚く看護して貰って申し訳ない。

いつでも呼んでくれ、とは言うものの。
こんなこともそうそうない…だろう、多分……]


さすがに……そこまで頼るわけには……
……いや、……ありがとう………


[普段なら大丈夫だ、と言うところだが
現状説得力がないのもわかるし
何より純粋に心配しての言葉なのだろう。

独り暮らしの危うさを思い知ったばかりな手前、
素直に礼を言い、口元に近づく匙に口を開けた。]
(33) gunon 2023/01/11(Wed) 20:32:54

【人】 カズオミ


………ん、 ……………うまい…………


[もぐもぐとゆっくり咀嚼して飲み込む。
素朴な味が喉を通って、はふ、と息を吐いた。

人に飯を食わせてもらうなんて
それこそ子供の頃以来じゃないだろうか。
弱っているからか何だか人の温かさが染みるな。]

 ……あ。

[口を開け、もう一口とねだって。**]
(34) gunon 2023/01/11(Wed) 20:34:40

【人】 カズオミ

[隣人の内心などいざ知らず、
粥を運ばれるままもくもくと食べる。

そこまで量が多くなかったのもあって
ほぼほぼ完食して水を飲み、
はあ、とひとつ息を吐いた。

腹が満たされたことでようやく人心地ついた気がする。]
(40) gunon 2023/01/11(Wed) 23:24:29

【人】 カズオミ


……ああ、……ごちそう、さま……
何から何まで、すまないな……………助かった……


[しかし、倒れていたところを介抱まではまだわかる。
飯作ってくれるのもまあ
普段の延長ということでわからんでもないが。

何故精々ただの隣人でしかない彼が
ここまで甲斐甲斐しく世話を焼いてくれるのか、
平時ならば不思議に思ったかもしれないが
今の俺にそれを深く考えるだけの思考力はなかった。

薬を問われればあっち、と棚の方を指さす。
もっとも薬箱などはなく、薬局の袋に
そのまま頭痛薬や胃腸薬の箱が入っているだけだ。
座薬も探したらあるかもしれないな。]
(41) gunon 2023/01/11(Wed) 23:26:46

【人】 カズオミ


んー……?

[問われて青年を見る俺の目は
熱と眠気でとろんとしていただろう。
彼の下心や緊張にも特に気づかず首を傾げ。
ああそういえば肩凝ってた気がするな…、
などとのんきに考える]

まっさーじ……
じゃあ、たのむ……… すきにしてくれ……

[流されるまま承諾してしまったのは、
あまり認めたくはないが
このまま一人部屋に残されるのが
少し心許なかったのかもしれない。**]
(42) gunon 2023/01/11(Wed) 23:28:38