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【人】 寸善尺魔 ガイオ「おっ勝ちじゃん。俺にもツキが向いてきたってことよ、いいねぇ」 不運に見舞われることが多いくせに、彼はギャンブルが好きだ。 ルーレットで負けが込んでのヤケクソ一点賭けで大勝利。 年甲斐もなくはしゃぐ姿がカジノで見られた。 「んぁ〜? るっせぇ、珍しいとは俺も思ってるさ。 …何かの前触れ? よせやい、いい気分のままにさせといてくれよ」 (0) master 2023/09/11(Mon) 20:57:27 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 渡りに船 ロメオ分けて欲しかったなあ、と同意して笑う。 実際のところ平均並みの身長は、気にする程は低くないはずなのだけれど。 「はあい。また来ますよお。」 レシートを避けてちょうどのお会計。 焼きたてのフォカッチャふたつ、ほくほく顔で受け取った。 「ぜひぜひ、お願いしますねえ。」 「それで増えたら儲けもんですからあ。」 ひらりと手を振る。 もし増えたところで、女がここに来る頻度はきっと変わらないだろうけど。 言わなくていいことは言わないまま、軽い足取りで立ち去っていった。 (-0) oO832mk 2023/09/11(Mon) 21:01:21 |
【独】 口に金貨を ルチアーノ/* ひとりごとぼやく時間がなかった。 猫しかしてない男。 こいつは黒い男と白い男に性癖と価値観を歪ませられたのに理性だけはしっかり残った猫の男です。 にゃーん。 黒眼鏡が上司時代に振り回され、次の上司に躾けられてなにかに目覚める。 誰かに飼われたい人間だけど、飼われるって普通じゃないし社会人がバブになるのは理性がないから流石に自重して真面目に暮らしている。 真面目人間だがやることなすことたまに自由になる。命令することや誰かを抱えることは多分すごく苦手。 大事にしたいものを失ったりなにかに失敗すると怖いから。家猫。 (-1) toumi_ 2023/09/11(Mon) 21:03:02 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「それを言ったら、食事を気にしない僕もこっちじゃ異端みたいじゃないか」 気にしないと言うよりは、食べようと思ってないだけなのだが。 深めに酔うといくらか眠れるから、夜は殆ど食べない。 朝は深酒のせいで食欲が湧かない。 食事をあまりとらない原因なんてそれでしかないのだけど。 一番の問題は、それをあまり気にしてないから、他人の追求も面倒くさくて”忘れた”なんて言うのだ。 グラスを取りそこねる様子を見れば「もう酔った?」と、愉しげにグラスを弾いては音を立てた。 大分酔いが回ってるのはお互い様で、頬には既に赤みが差している。 「おや。僕は結婚なんて興味もないし、飼ってみようかな、猫。 飼われてみるのも一興だけど……何処にでも付き合ってくれるのなら、このまま近くに泊まっていくかい?」 部屋までの帰りを気にしなければ、もっと飲める。 あなたとなら、何も思い出すこと無く安心して眠れる気さえするのだから不思議な話だった。 (-2) eve_1224 2023/09/11(Mon) 21:04:47 |
【秘】 無敵の リヴィオ → マスター エリカ──これは、一日目が来る前のお話。 バーの扉に手をかけ開けば、カランカランとドアベルの音が響く。 馴染みのある音と言い難いはずのそれを久しいと思うのは、 ここに訪れるのが数ヶ月ぶりだからだろうか。 昔からずっと通っているという訳でもない、 プライベート上でたまに訪れるだけの少しの縁がある場所。 それでも久しいと感じるのは、 ここが他の店よりも心落ち着く場所で。 "リヴィオ"という一部を知る者がいるからだろうか。 「やぁ、マスター。久しぶりだね。 おすすめのワインを1杯いただいてもいいかな」 口にするものはなんだって良かった。 ただ、悩みという疲れを癒したいと考えていたのかもしれない。 いつもと変わらないように見える男の表情に、少しの憂いが浮かぶ。 誰にも見せない、見せたくない"リヴィオ"の一面。 何も言わずに、それでも理解しているというように、 こちらを見るアイスブルーの瞳へと、静かに微笑んだ。 ──どうか今日も、そんな君でいてくれないだろうか。 それだけで俺はきっと、明日も頑張れる。 男は、そんな身勝手な思いを抱きながら、 差し出されたワイングラスへと口付けるのだった。 #バー:アマラント (-3) sinorit 2023/09/11(Mon) 21:11:24 |
【人】 Chiavica テオドロ>>0:187 エルヴィーノ 「それは失敬。 あなたも大概人がいいんですから」 気持ちのいい話でなかった自覚はあるのか、返す言葉は拗ねたような言い草。 「するべき仕事がなければそれに越したことはないと思ってますよ。ただ……面倒とはいえ、嫌ではないので。 あなたみたいなのが最低限の仕事だけやってたらそれで済むようにしていたら、自ずと私のできることを増やして熟すが手っ取り早いと気づいたまでです」 あなた達が出世すれば、という嫌味の延長。と見せかけて、ただ適材適所を貫いているだけとでも言うような。 能力さえあるなら、やりたくないと思わない奴が率先してやる。それが当然だと考えて、ともすればそうして価値を示すことに拘りがある──或いは、意欲的でない者からすれば取り憑かれているようにすら見えるか。 「諦めてください。野放しにしていればそれこそ同僚や上司の品格が疑われるでしょう」 それとは別にだらしない生活が見てられなく思うお節介心も、真っ当に存在してはいるようだが。 #警察署 (1) backador 2023/09/11(Mon) 21:13:07 |
【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ/* お世話になっております、熱中症のエビです。 当方 妖花 テオドロくんが他の絆先になっていたり等で体が爆裂しないようであれば、絆を結ばせていただきたいと考えています。 返答はすぐでなくとも構いませんので、ごゆっくり考えていただけたらと思います。 秘話の方は、体が落ち着き次第返させていただきます。 引き続きよろしくお願いいたします…! (-4) otomizu 2023/09/11(Mon) 21:16:40 |
【人】 法の下に イレネオ>>0:186 ダヴィード 空になった紙袋を移動させようと底を掴めば、出来立ての食事を入れた時特有の熱が移っていた。湯気のせいだろう、少し湿り気もある。 自分の座るスペースを少し広く取る。腰を落ち着け、手にしたピッツァの切断面に目をやれば、空洞がほとんどないくらいにチーズと肉が詰め込まれていた。なるほど、これは半分にしてもらって正解だろう。 貴方の言葉を受けて、ほんの少しだけ先を譲って。それでも、のんびり貴方の食事を眺めるなんてことはせず。 「そうだな、Buon appetito.」 言うや否や、ぐわり。大きな口を開け、手に持ったピッツァにかぶりついた。 男の好む熱い食事だ。 逆に、それ以外で食事の好みはあまりない。この男は、どんな味のものでもそれなりに食べる。 かと言ってどの味に対しても同じ反応をするほど鈍感ではなく、感想を言う程度の能はあった。この男に食事を勧めるのは、まあまあの娯楽になるだろう。 すぐに感じたのは肉の硬さ。噛み切れないというわけではなく、しっかりと食べ応えのある肉の塊。それがごろごろと入っている。見た目以上の重量感に、細い目が軽く開かれた。 「美味いな。」 一言、息を吐いて呟いた。 貴方の方を見れば、嬉しそうに食べ進めているだろうか。 食事中の人というのは、どうも幸福な雰囲気を纏っている。会話でそれを遮るのはちょっと迷うくらいに。 だからそれ以上のことは言わず、こちらも静かに食事に戻る。食べる速度自体が早いわけではないが、一口が大きい。それで遠慮なく噛みちぎっていくから、結果的に食事にかかる時間は短い。 食べ終えるのは同じくらいのタイミングになるかもしれない。 #商店街 (2) rik_kr 2023/09/11(Mon) 21:17:10 |
【人】 月桂樹の下で ニコロ>>0:174 ダニエラ 「おう、そりゃ勿論。 何のピザにするか考えとけよ。」 喜ぶ姿を見るのは実に気分が良くて きっと好きなだけ買うのだろう。 さて、好きなパンは、と聞かれれば。 「俺はチャバッタが好きだぜ。 オリーブオイルに浸して食うと美味いんだ。」 ごく庶民的な食卓パンの名を挙げるだろう。 #街中 (3) ぴんじぃ 2023/09/11(Mon) 21:18:48 |
【秘】 黒眼鏡 → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ「あんたが正論を言ってると、 鼻をつままれたような気分になるよ」 ははは、と笑い声を放り投げる。 間に置かれた距離はちょうどよくて、 それでもきっと短すぎる。 「はいよ。 じゃあちょっと準備するから、大人しく座っててくれますかね」 店ならサイフォンを火にかけたりしはじめるところだが、 裏口から入れば店の外観からは想像もできないほど 狭くぎゅうぎゅうと物が押し込まれた部屋がひとつ。 あなたも何度か覗いた事くらいはある、事務所兼黒眼鏡の私室だ。 スチールデスクの上に置いてあった電気ケトルのスイッチを ぱちんと指で弾きながら、 「あんたからなんか持ってくるなんて、 明日は海が荒れるな。 船は出すなといっておかにゃ」 二つ置かれたカップのひとつをひっくり返して、 口許だけで笑った。 「で、ご注文は?」 珈琲ではなく、と。黒眼鏡の隙間から、瞳が覗いた。 #Mazzetto (-5) gt 2023/09/11(Mon) 21:20:14 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「周りの環境が異端を決めるんだよ、諦めな。 あー……今日は俺が払ってやるよ。次はお前な」 くつくつ笑いながら会計のために金を握る準備をしようとしていたが、向けられた言葉に片目を開けた。 「結婚に興味はもっとけ色男、いくらでも選び放題だろうに」 「ああ? 泊まり……? ……このホテルにしろお、他は認めんぞ」 訝しげな声をだしつつも、反対はしないのか近所のホテルを一つあなた宛にメッセージで送った。 示されたホテルは古くもなく新しくもなく、場所も近くで治安も程よい地理に建っているだろう。都合好く覚えているのも彼の才能である。 (-6) toumi_ 2023/09/11(Mon) 21:22:52 |
【人】 月桂樹の下で ニコロ>>0:184 テオドロ 「おっと。そりゃ怖い事聞いたな。 お手柔らかに頼むぜ。 俺はしがない巡査部長なんだからよ。」 憧れの兄貴分で居るには とうの昔に資格を失っている 貴方と妹分を、見ているしかなかったあの時に、既に 「はいはい。この辺は俺の方が歩いてるから任せてくれよ。 美味いジュースとドルチェの店だって知ってるんだぜ。」 だからどんな事を言われようとも 兄貴分のニコロよりも、能無しのニコロの方を 弟には見ていて貰わなければ。 その方がきっと、互いに楽なのをニコロは知っている。 #街中 (4) ぴんじぃ 2023/09/11(Mon) 21:28:46 |
【人】 黒眼鏡>>0:179 イレネオ ぎらぎらと研ぎ澄まされ、突きつけられる牙に視線が合う。 柔らかく緩みすらする黒眼鏡の奥の目が、 どこか楽しさを抱えている。 若者と話すと楽しい。 その言葉通りなら、そういう感情で。 「好き嫌いはよくないね」 指は渋面を一度、くるりと空中でなぞるように回ってから 再び膝の上へと戻る。 視線は奥へ──祈りをささげる神父のほうへと向けながら、 「今夜には仕事があるよ」 「きちんと税関を通ってきた、 法律上何の問題も無いコンテナを受け取るのさ」 海。 黒眼鏡の部署は、"港"とも呼ばれている。 ファミリーの密輸・流通、流れるものの大半を牛耳るその中核は、 船。 海に囲まれた三日月島における海運には、 黒眼鏡の息がかかった会社がそれはもう、浜の真砂のようにある。 #教会 (5) gt 2023/09/11(Mon) 21:29:20 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ/*ご贔屓にしていただきありがとうございます。九本指です。 マジか。今の所大歓迎ではありますので、そちらが無理なく確認できる範囲でこれ以降役職にまつわる連絡がなければ結んでいただいて大丈夫です。 返信についてはごゆっくり。今日もそれなりに早寝をする予感です。 こちらこそ、これからもよろしくお願いしますね。 (-7) backador 2023/09/11(Mon) 21:29:39 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ「いいや」 そして囁きには、すました顔で否定する。 「道中に部下が関わってる可能性は否定しないが。 あえてここに麻薬を広めることはしてないね。 主観だけ伝えるなら、 麻薬は儲かるが、関係者の中にバカが混じるというリスクがデカい」 …そこでようやく、もう一度あなたに視線を向けて。 「今追ってるのはそれ? イレネオくん。 俺も調べて置こうか?」 #教会 (-8) gt 2023/09/11(Mon) 21:30:16 |
【人】 コピーキャット ペネロペ「……ああ〜? ガイオの野郎、まぐれ当たりをまだ言ってんのか?」 「ったく、少し前までは息苦しいだの何だの言ってたくせに」 調子の良い奴。言葉ではそう言えども、 不運な同僚の事をそう悪く思ってもいないらしく。 声色は冗談めかした笑みを含むものだった。 #アジト (6) unforg00 2023/09/11(Mon) 21:34:14 |
【人】 渡りに船 ロメオ木製の両開きの扉に提げられた『開店中』のプレート。 晴れたって曇ったって、雨が降ったってこのベーカリーは開いている。 『poco a poco』の看板を掲げた店の中。 店番の男が、今日も欠伸をしながらカウンターの向こう側で足を組んで座っていた。 来る人はまばらながらも客が来るのは事実。 なのでこの態度はよろしくないのだが、ここの店長は寛大なのであった。 男はいつもこんな感じであるし、クビにはなっていない。 「…………」 「今日はちょっとあちーな……」 よっこらしょ、と立ち上がりクーラーのリモコンを探す。 棚のパンは今日もつやつやと誇らしげに並んでいる。 庶民的な店内に、ピッと電子音。 少しだけ涼しい風が、そよそよと吹き始めた。 #パン屋 (7) susuya 2023/09/11(Mon) 21:36:51 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 路地の花 フィオレ「ふふ、フィオレちゃんのお話はいつも楽しいもの。 今回も期待してるわ♡」 雑談を交えながらなら、少し長いネイルの時間も きっとあっという間に過ぎ去って。 貴方の指先に桜色。 寒色で整った貴方に暖かな色が灯る。 「フィオレちゃんはいいオンナだから、 どんな色でも乗りこなしちゃうのよ♡ でもアタシはこの色のフィオレちゃんがとっても好きよ」 完成したそれを貴方が眺めている間に、 ヴィットーレは道具をしまってカウンターを片付ける。 やる気十分なあなたの姿を見れば、 それはもう微笑ましそうに眺めて。 「じゃ、お礼代わりに明日もお店のお手伝いをしてもらっちゃおうかしら♡ 素敵な土産話も一緒にね!ほら、そろそろ時間なんじゃない?」 デートに遅刻は厳禁よ!とパンパン、手を叩いた。 (-9) arenda 2023/09/11(Mon) 21:37:11 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 渡りに船 ロメオ/* こんばんは!おやすみ硫酸ナトリウムです。 お話してくださってありがとうございました、良い感じに0日目が終わったのであそこで秘話を一旦切りたいと思います。 ロメオさんとの空気感が掴めて嬉しかったです… 平和時空が続いている間に共鳴窓をのんびり動かそうかと考えたのですが、プロローグがお酒の話で終わったのでお酒を飲みに行くor温泉がピョンと湧き出たのでそちらの話にするのも楽しそう……でうろうろしてしまいました。 上記二つに限らずもし何かご希望あればお伺いしたく…! お手隙の際にお聞かせいただければ幸いです、宜しくお願いします! (-10) mspn 2023/09/11(Mon) 21:40:33 |
【影】 日差しにまどろむ ダニエラ夜になると、ときおり思い出すことがある。 はっきりと“いつ”と断言のできない幼少の記憶。 ひとりきりで眠る幼子の記憶。 幼すぎて覚えていないというわけではない。 ただただ、それが常だっただけ。 「……Madre」 夜の消灯は、その頃から苦手だ。 同じように明かりをつけたまま、同じように、呟いた。 (&0) oO832mk 2023/09/11(Mon) 21:44:12 |
【赤】 月桂樹の下で ニコロきっとどこかの会議室だったかもしれないし 道端だったかも、閑散とした店だったかもしれないけれど。 狂った犬は “志” を同じくする者を探していた。目的は違うかもしれないけれど 為す事は、同じ さて、どんな顔ぶれが集まるのだろう。 (*0) ぴんじぃ 2023/09/11(Mon) 21:45:06 |
【人】 日差しにまどろむ ダニエラ>>3 ニコロ 「はあい。んー、カボチャ…カボチャいいなあ……」 悩むといいつつ気持ちはどうやら大分カボチャに向いている。 キノコ嫌いではないのだけれど、今日はそっちの気分のようで。 「ああー、チャバッタ。美味しいですよねえ。」 弾んだというには伸びた声音で頷いて、それでも明るいトーンに違いはない。 「いつも行くサンドイッチ屋さんもチャバッタを使ってるんですよお。」 「でも、オリーブオイルですかあ……」 「そういえばサンドイッチ以外で、あんまり食べてないかもしれません、あたしい。」 『poco a poco』に次行った時買ってみようかなあ、なんて呟くのは眼鏡の長身が店番をするベーカリーの名前。 2日に1度、彼女がフォカッチャを買う店だ。 #街中 (8) oO832mk 2023/09/11(Mon) 21:45:35 |
【教】 コピーキャット ペネロペ──あ、夢だわこれ。 夢の中特有の妙な確信は不意に訪れた。 「おー。これあれか、明晰夢ってやつじゃん。 てことはつまり……」 曰く、明晰夢というものは夢を自在にコントロールできるらしい。 つまりは欲しいものも欲しいだけ。むん、と念じる。 「酒!!!」 「出ねえじゃん!!!」 よいこの夢だったらしい。 (/0) unforg00 2023/09/11(Mon) 21:46:45 |
【念】 日差しにまどろむ ダニエラ三日月島の街中、大してひっそりとした場所でもないところに建つホテル。 ひと月ほど前から、この一室には宿泊者がある。 夜になっても、留守の時も消えない電灯。 いつ不在でいつ眠っているかなんて、外からでは決して分からない。 その時在室していた名義人の彼女は、のびやかにあくびなんぞ繰り広げていた。 「そうだ」と、本当に今そこで思い出したどうでもいいことのように。 「一応〜、教えてもらったこと、本当か調べてみたんですけどお」 「嘘じゃあなかったからあ。信用しますねえ」 あまりにも軽い。 そもそも、その腕を信用したから声をかけたのだけれど。 順序が逆で、ちぐはぐだ。その印象を抱いたなら、間違いではない。 (!0) oO832mk 2023/09/11(Mon) 21:54:04 |