人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【秘】 陽光の元で ニーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

見回りを終えた後の署内。
退勤する時間まではもう少しといった頃、廊下でふと貴方の姿を見掛ける。

「! ヴィトーさん……!」

こんな状況だ。
貴方の立ち位置を思えば忙しいだろうことは理解していて、それでもつい駆け寄っていってしまった。
お疲れ様です、と続けて告げる声は勢いの行動を自覚してかちいさく。
少しだけは話せるだろうかと窺うように、己よりずっと高い位置にある瞳を見上げた。
(-237) mspn 2023/09/16(Sat) 1:33:23

【秘】 陽光の元で ニーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

「やった、ありがとうございます!
 じゃあよろしくお願いして……」

応えてくれた貴方の表情に陰りは見えないから、こちらはこちらで内心ほっと息を吐きつつ。
指摘を受ければぽくぽくぽく、と沈黙の後に「あ」と声をあげた。

「……そうじゃん!
 あっいや、オレの非番がじゃなくて!
 せんぱいの見回り時間を邪魔しちゃってる……!」

自分の時間はどれくらい使っても何の問題もないのだけれど、貴方の仕事時間はそうではないとはこちらの認識。

「えっと、じゃあこれぐらいで!
 色々……話してくれてありがとうございました。
 またチェスも教えてくださいね!いっつも楽しいから!」

なので最後にはその一声と、いつかのシエスタの時間での対戦を心待ちにする笑顔を向けた。
特に呼び止められることがなければぶんぶんと手を振りつつ、その場を後にすることだろう。
どうかこの先、貴方の心の憂いが少しでも晴れる日が来ることを祈りながら。
(-335) mspn 2023/09/16(Sat) 22:53:15

【人】 陽光の元で ニーノ

>>54 ニコロ

貴方が視線を向けた先、その墓石に刻まれている名は無く。
こちらはといえば、語る貴方を見上げてじっと視線を注いでいた。
自分よりずっと長い間、正義の肩書を背負って生きてきた人の言葉。
それを一つ一つ真剣に受け止めるようにしてから、最後。
冗談めかした言葉にはきょんと呆けた表情を浮かべ……それでも。

「……そっか」


何か納得したかのような小さな声を落とした。
それからようやくだ、普段通りににへらと笑って。

「その、ニコロせんぱいの首が飛んだら困る人がいっぱいいるし!
 オレだってそんなのいやなので……いやだからちゃんと、ここだけの内緒にします」

人差し指を立ててまずは内緒のポーズ。
しっかりきっかり誓いを立ててから、言を続けた。

「でも味方につけるまではいかなくても、なんていうか。
 いま、オレの中でとりあえずの……したいことは見えた気がするから」

「――だからありがとうございます、せんぱい!
 オレ、朝より元気が出ました!」
(68) mspn 2023/09/16(Sat) 23:13:01

【鳴】 陽光の元で ニーノ

「普通のビールがごど……なら……」

「…………さ、三倍……!?」


ハワ……みたいな反応になってしまった、さすがに。
ビールは数回口にしたことがあるが、そのときでもアルコールだ……と感じ入っていたぐらいだ。
もしかして自分にカクテルは早かったのではなんて考えるのだけれど、それでも折角の機会なのだから飲みたいは飲みたい。
やるぞとごくり、一人生唾を飲み込んでから。

「へえ〜……菫なんだ。
 青いのってだめ?」

味の想像があんまりつかないなと思いつつ、色に関しては綺麗だと思うけどな、と。
続ける前に実際に届いたものだから。
自分の前に届いたお酒よりも、貴方の前に届いた美しさにまずぱっと目を輝かせた。

「きれ〜……えっ、いいの!?
 飲みたい飲みたい!」

そう言ってどこか前のめりに主張。
頼みを貴方が聞き届けてくれたのなら、一口目か、貴方が飲んだ後の二口目を貰ったことだろう。

その結果──

[1/2]
(=2) mspn 2023/09/16(Sat) 23:32:17

【鳴】 陽光の元で ニーノ

「──ぅ、ゎ」


ぴた、と固まっていた。
普段味わうことのない度数の高さが喉を焼いて少し咽かけそうにもなる。
けれど口中に広がるまろやかな甘味とすっきりとした酸味は飲みやすさを感じさせるもので。
味わった結果、真っ先に出てきた感想は。

「……お、大人、だ」

「これ、大人だよ……」

階段一歩登っちゃった感覚を形にしたかったのだが、謎語彙チョイスとなっている。

「え〜いっつもこういうの飲んでるの?かっけえなあ〜……」

[2/2]
(=3) mspn 2023/09/16(Sat) 23:34:29

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

踏み込まれたくないこともあるかもしれない、とは思う。
それでもひとつひとつ重ねてしまう自分に、貴方は笑んだままに言葉を返してくれた。

そうして返った答えに瞳は見開かれ、はくりと動かした唇はすぐには音を為さない。
次第に落ちていく視線は、少し冷めたパネッレを意味もなく捉えていた。

「……じゃあ」


数秒の空白の後に落ちた声はちいさなもの。
そこまでの経緯を知った上で形作ろうとしている、この問いがきっと一番知りたかったことなのに。
なぜか勇気を振り絞らないと声にできそうになくて、ぎゅっと指先に力を込めることで、ようやく。

「どうしてせんぱいは……
 そんなにいつも――胸を張れるんですか?」

なりたいものがない、貴方の姿を想像することはできなかった。
思い浮かべようとしても見えるのはたったひとつだけ。
いつだって自身を誇り胸を張る、己が憧れるかっこいいせんぱい。

「誰かの願いに沿って、歩いてきて。
 自分があやふやで、うまく掴めなくても」

「それでもずっと歩いていたら……
 ……いつかせんぱいみたいに、なれるのかな」
(-359) mspn 2023/09/17(Sun) 0:05:02

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

/*
こんばんは、おやすみ硫酸ナトリウムです!
早い宣告のお陰で己の尻を叩きながら余生を過ごしております、ありがとうございます…

そして内容について承知いたしました。
Mさんともたくさん悩んでいただいたとのこと、双方に対して私からも感謝を…
お手伝い権の行使方法、逮捕への経緯について問題ありません!
ニーノ自身は相手がマフィアであるとは知らないのですが、仲の良い方は数人いらっしゃるので丁度よいかなと思います。
良い感じに"悪"な使い道で私自身はテンションが上がりました、罠に嵌めてくださりありがとうございます。

一点お聞きしたく、お裾分けロールですが三日目入る前に話題に出していても問題なさそうでしょうか?
(丁度仲のいい方から話し始めの秘話を頂いたところなので、提供が叶うかはわからないですが話題に載せようかなと…)
少々時空が歪んで不都合あるかもなので、三日目入ってからの方がよさそうであればそこからの開始としておきます〜!
(-364) mspn 2023/09/17(Sun) 0:22:06

【人】 陽光の元で ニーノ

>>70 ニコロ

「はい!
 ちゃんと気を付けます、……内緒」

秘密は絶対守ると言わんばかりにもう一度同じ言葉を繰り返してから。

「へへ。
 今もニコロせんぱいに相談させてもらったから、大丈夫!
 でも今後も何かあったらちゃんと相談します。
 オレには頼れるせんぱいがい〜っぱいいるから」

勿論貴方もその一人で、今の会話が信頼の証。
すっかりいつもの調子を取り戻した男は残りのクロスタータを口に運んだ。
もごもごと咀嚼する中飛んできた問いには、ふるりと首を横に振り。

「……知り合いではなくて。
 でも、思うところがたくさんある感じの」

ちょっと不可解な言葉を返して、笑う。
(71) mspn 2023/09/17(Sun) 0:40:35

【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ

「なんていうか……
 ……オレの家族の、大切なひとなんです」

「運悪く巻き込まれて。
 マフィアが放った銃弾で、亡くなってしまったひと」

付け加えたそれの声量は小さい。
伸ばした指先は慈しむように、墓石を撫でた。

「だから今日はなんだかここに来て。
 キミはどう思うって、尋ねたくて」

「……そうしたらせんぱいにも会えた。
 来てよかったです」
(-371) mspn 2023/09/17(Sun) 0:41:51

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

/*
日付が変わってしまったなとこちらも思いながら過ごしております……どきどき……

そして質問に関しても承諾していただきありがとうございます!
特に希望はありませんでしたので、果物で問題ありません!
秋の果物を検索してみましたがキウイやザクロやぶどう…大量にということなので詰め合わせとかでもよいのかもですね。
問題なければそんな形で怪しまれない程度に話題に載せたり渡したりしたいと思います!

襲撃ロール自体は三日目になりますかね…?
(お手伝い権使っちゃおうの話し始め等は、今から始まっててもこちらとしては問題ありません!)
よき感じに波に乗りますのでお世話になります……よろしくお願いいたします!
(-374) mspn 2023/09/17(Sun) 0:52:54

【秘】 陽光の元で ニーノ → 路地の花 フィオレ

丁度その時、男はやらないといけないことが一つ増えた辺りで。
さてこれをとりあえずは……と目の前のものを見つめていたところ。
震えるスマートフォンに気が付けば手に取って相手を確認する。
すれば大好きな貴方の名が表示されたから、いちもにもなく通話に応じた。

「──ねえさん? どうかした?」

声色は明るく、それでもどこか貴方を気遣うように。
今日の見回りで街中の様子を知っているからこそ、不安はそちらにも波及しているだろうと予測はできたから。
(-377) mspn 2023/09/17(Sun) 0:57:44

【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ

貴方がそう思うのは無理のないことで。
けれど確かに指摘通り恨んではいなかった。
こくりと頷いた後に口を開き、語るのは。

「……オレ、その。
 ちいさい頃はスラムで過ごしました。
 生きるために誰かの加害者になることだってあった。
 命こそ奪っていないけれど……法で言えば悪と同じ、です」

今は遠い過去の己の話。
細めた瞳はかつての景色を懐かしむように。

「だから、たまに思うんです。
 ずっとあそこでそのままを過ごしていたら。
 オレの立ち位置は向こう側だったかもしれない」

「じゃあその時のオレは。
 ……"悪いことをしてやろう"と思って、
 銃を握るんだろうかって」

己が仲を深めた誰かが。
例えば……今横に居る貴方が殺されたというのなら。
きっと抱く感情は違っただろうと分かっている。
こんな風に考えられるのは、墓の下に眠る人と言葉を交わしたことがないからに過ぎない。
でも現実は確かにそうだから、立てる予測の形はどうしても。

[1/2]
(-384) mspn 2023/09/17(Sun) 1:23:58

【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ

「考えてみたら、そうじゃなかった。
 そういうのじゃ、なくて」

「過酷な世界を何とか生き抜くために。
 そんな世界から誰かを守るために。
 覚悟を決めるんじゃないかって……思っちゃった」

恨んでいない──というよりは。
己の辿ってきた路を振り返れば、"恨めない"だけで。
その理由を示しながらも眉を下げて、笑う。

「警察……あんまり向いてないですよね、オレ」

[2/2]
(-385) mspn 2023/09/17(Sun) 1:26:35

【秘】 陽光の元で ニーノ → 路地の花 フィオレ

貴方が名を呼んでくれると安堵する。
内心で息を吐きながらも、やっぱりそういうことかとは納得して。

「──ぜんぜん!
 大丈夫だよ、オレは。
 今日も仕事元気にしてたし」

「今さ、ちょうどねえさんに連絡しようかなって思ってて。
 だから電話来てうれしくもなって、さらに元気になったところ!」

「ねえさんも大丈夫そう?
 困ってることとか、ない?」
(-388) mspn 2023/09/17(Sun) 1:30:43

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

迷路の中にいる、と。
貴方に指摘されて気が付く、ああそうなんだって。
出口が見えなくて、見つけられなくて、何が正しいのかよくわからない。
だからやっぱりだめなのかもしれないと過った気持ちは、けれどすぐ。

「────」

……塗り替えられる。
落としていた視線を上げて、丸くさせた瞳に貴方を映した。

不可能ではないと言ってもらえたこと。
大丈夫だって、信じてもらえたこと。

そのどちらもがこの心を打ったから、今度はせり上がってきてしまいそうなものですぐに言葉を紡げない。
とはいえ目の前でみっともなく泣いてしまうのは情けなくて恥ずかしいから。
堪えた代わりに眉を下げて、なんとか笑えた。

[1/2]
(-427) mspn 2023/09/17(Sun) 9:51:24

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

「……ありがとう、リヴィオせんぱい。
 せんぱいに信じてもらえるの、うれしい、……です」

「せんぱいが言う通りにオレ、きっと迷路の中に居る。
 一緒で、ずっと、誰かが望んだ道を歩んでるだけで。
 なるところまでは来れたけれど……
 本当にオレはここに相応しいのかなって足元、ぐらついてた」

「居続けるのが正しいのかわからない、です。
 でも、わかんなくても。
 ……いつかせんぱいみたいになってみたい」

ラベルを貼れず形を掴めない。
そんなものばかりが埋め尽くす胸中にも、はっきりと見える心はある。
それは例えば、貴方へ抱く憧憬、だとか。

「そうなれるの、ずっとずっと先かもしれない、けれど。
 その、よかったら見守っていてほしいってねだるのは……」

「……甘えすぎ、ですか?」

[2/2]
(-428) mspn 2023/09/17(Sun) 9:53:44

【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ

「ううん。
 ……誰かに聞いてほしかった、んだと思います。
 だからせんぱいが聞いてくれてうれしい」

つまりは告白はこちらの弱さでもあるのだと示しながら。
続く問いには瞬き、首を傾げ、それからうーんと悩む様子を見せた。

「…………」

「……悪いことは悪いことだって、割り切れて。
 揺らがない信念のもとに動ける……ひと?」

それは己がそうあっていたい、と願う憧れも含んだ言葉ではあったが。
ひとまずは答え、どうかな……と貴方を窺い見た。
(-430) mspn 2023/09/17(Sun) 9:58:15

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

「? はーい」

名前を呼ばれると本日の書類に向けていた視線を上げる。
いつもの雑談かなと思ったところ……どうやら表情を見れば違うようで。
だから席を立ち貴方の方へと駆け寄って行った。

「どうしました?
 オレ、何か失敗やらかしました……?」

貴方がそういう表情を浮かべていることは少ないから、過るのは悪い予感だ。
恐る恐ると尋ねている。
(-432) mspn 2023/09/17(Sun) 10:00:36

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡


──ひとつ、袋を片手にまた喫茶店の扉を開ける。

この前会ったばかりだけれど用事ができたので足を運んだ。
なんていうのはただの建前で……こんな騒動の中。
貴方と顔を合わせて少し安心したかっただけかもしれない。

「にーさん、いる〜〜〜?」

呼び出した声はいつものそれとおんなじ。
また不在だろうか、くるり、店内を見回した。
(-434) mspn 2023/09/17(Sun) 10:05:05

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

電気が消えていた。
珍しいことだから居ないのかなとふと過るも。
ちゃんとカウンターにはその姿があって、瞬く。
なんていうか、うん……すごく、機嫌が悪そう。
どこか昔の貴方を思い出した、ぼんやりと。

「……お、お裾分け……」

貴方の癖を受け継いだ男は、何かあればこうやって渡しに来るので。
今日もその一環だったらしい、カウンターへと寄っていく。
袋をぽすんと置きつつも改めて近くから窺い見ては。

「…………機嫌悪そう、なんかあった?」

素直に聞いた。
(-440) mspn 2023/09/17(Sun) 10:38:38

【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ

揺らされた指を視線で追う。
貴方が伝えてくれた答えには瞬き、そうして。

「正義は、個人の物差し……」


教えてもらえた考えを繰り返した。
数拍の空白を開ける間は瞬きを。
じきに動いた唇はひとつの疑問をあなたへと投げかける。

「……誰かを。
 思いやりながらも、疑うんですか?」

この男は幼いころから、他人を信じ続けてきた。
疑いを持つよりも信じて裏切られた方がいい気がして、だから。
貴方の言葉の意味を少しでも飲み込めるようにと、問いの理由はそんなところ。
(-444) mspn 2023/09/17(Sun) 10:48:05

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「なるほど……?
 お疲れ、大変だったんだな」

仕事がうまくいかなかったのかと納得。
貴方の素顔を久々に少し見つつも、普段通りの笑みが戻ればほっと安堵した。

「これは〜フルーツとお菓子!
 職場のせんぱいがいっぱい果物貰ったんだって。
 お裾分け貰ったんだけど食べ切れないから持ってきた。
 キウイとかりんごとかざくろとか……」

とん、とん、とん。
カウンターに並べていくのは秋のフルーツ詰め合わせセットだ。
日持ちするなら自分でどうにかもちょっと考えたが、果物は傷みやすいので、と。

「で、こっちはオレが作ったクロスタータ。
 苺のやつね、うまくできたからにいさんにもって」

次に袋から一切れ取り出したのはラップで包んだ苺のクロスタータ。
最近せんぱいに菓子作りを学んでいるのは貴方にも伝えていたことだろう、ようやく食べてもらえそうな出来になったのでこちらも渡したかったらしい。
並べてから満足気だったが、ふと味気のないパンを食べていた姿を思い出した。

「……味は甘いかも、食べられるかな、にいさん」
(-447) mspn 2023/09/17(Sun) 10:59:14

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

ご、ごくり……。

せんぱいから怒られることは、まあままあるのだが。
同じ階級の貴方から何か……というのはないので。
緊張したのも束の間のこと。

「……あ、あれ?怒られるわけじゃない?」

拍子抜けした様子で瞬き、それから。

「!!!」

"お手伝い"と聞けば分かりやすく表情を明るくさせた。

「よ〜やく決まったんですか?
 なになに?オレができることならなんでも!」
(-449) mspn 2023/09/17(Sun) 11:01:44

【秘】 陽光の元で ニーノ → 路地の花 フィオレ

「オレだってそうだよ、ねえさんのことがいっつも心配」

いつものように気遣ってくれる言葉が胸に染み渡る。
電話越しに伝わる声は喜色を帯びたものだと、そちらにも伝わることだろう。
ただ届いた不安を耳にすれば表情を引き締めて。

「……そんなこと、ないのが一番だけどな。
 でもどうなるのか全然わかんないもんなぁ……」

「えっと、オレも空いた時間は様子見に行くようにするよ。
 ちょうど持っていったらいいかなってものもあったし……」

貴方は変わらない、昔からずっとそうだ。
子どもたちを大切にして、愛してくれる。
そんな貴方がいるから今の自分が居るのだと、改めて噛み締めるような思いを抱きながら。
すればなんだか顔が見たくなってしまったものだし、元より用事もあったことだから、と続けた。

「ねえ、フィオねえって今どこにいる?
 ちょっとだけ会えたりしないかな、渡したいものあって。
 ただのお裾分けなんだけどさ、にいさんには渡したからねえさんにもって思ったんだけど……」
(-450) mspn 2023/09/17(Sun) 11:09:10

【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ

男は黙って、真剣な表情を浮かべ、貴方の言葉に耳を傾けていた。
聞き落とさぬように、聞き零さぬように。
その内容は今の自分に足りないものを示してくれている、と思ったから。

「……だから。
 思いやれて疑える人が、警察に向いている」

貴方の説明に唱えたい異はなかった。
聞き終えた頃には心から納得して、腑に落ちていた。

「独裁者には、なりたくないです。
 今みたいなのはいやだって」

「でもオレ、割となんでも信じがちで。
 ……今からでもせんぱいが言うみたいな。
 向いているひとには、なれるのかな。
 疑い続けるのが癖になったら、今度は信じるのができなくなりそうで……」

弱音ばっかり吐いていてよくないな、とは思うのだけれど。
つい落ちてしまった、情けないなとは頭の片隅に。
(-464) mspn 2023/09/17(Sun) 12:35:02

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「オレだって大人だけど……?」

聞き捨てならなかったのでついそれだけは異を唱えつつ。
フルーツには興味を示してくれているようだからよかった、と微笑んでいた。
しかしクロスタータに対しての驚愕の声にはびくっと肩を震わせて。
……なんだかそうやってまじまじと眺められると恥ずかしいんだよな。
「うん」と頷きと共に返した声は小さく、少し視線が逸れていたが。

「……ゎ、」


髪をぐしゃぐしゃに撫でられてきゅっと目を瞑る。
いつものそれよりも力強くて……痛い。

「ほ、褒め過ぎだって!
 まだ見た目くちゃってなってるし……
 あと髪取れる!ちょっと痛い!」

声を荒げたのは照れ隠しも込みだ、むす、と頬が膨らんだ。
でも嬉しいのも間違いないから忙しない感情に顔に熱が灯る。
貴方の顔は真っ直ぐに見られないまま、ぼそぼそと付け足した。

「……なんか大変だったみたいだし。
 息抜きにでも食べて」
(-465) mspn 2023/09/17(Sun) 12:42:46

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

「うんうん!」

困ってること、があるのはよくないが。
それでも手伝えることがあるのは嬉しいから前のめりだ。

「……お友達、ですか?
 ええっと、そういっぱいってわけじゃないけど。
 いるにはいます」

「友達じゃないけれど繋がりって意味なら。
 多いところもある……かな」

貴方の頼みごとにそれらが何の関わりがあるのかは分からないが、素直に答える。
前者は警察じゃなくても遊びに行く家族のような人や、友達は確かに居るしの意味。
後者は出自からスラムや養育院にはよく足を運ぶから、顔見知りは多いの意味。

「それがどうかしました?」

こてんと首を傾ぐ。
何にも気が付かないまま。
(-466) mspn 2023/09/17(Sun) 12:47:24

【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ

「ニコロせんぱい……」

ぽんぽんと肩を叩かれながらも貴方の瞳を見つめる。
自分ではなれるかどうかなんて、全然想像がつかない。
それでもせんぱいはそうやって言葉にしてくれるから。

「……はい」

例え未来が上手く見えなくても、教えてもらえたこと。
貴方の言う通りたくさんの言葉を聞く必要があるのだと。
その行為を通して見えてくるものはきっとたくさんあるのだ。
今教えてもらえたみたいに。

「ありがとうございます。
 ……へへ、なんかそういわれるとちょっと照れるかも」

「今日はニコロせんぱいに色々話聞いてもらっちゃった。
 すみません、折角の休憩中なのに。
 でもオレ、話せてよかったです!
 なんかちょっと、すっきりしたっていうか」

いつか貴方みたいに、己も誰かにアドバイスできる日が来るだろうか。
来たらいいなと思う、だから今はその為に一生懸命を尽くすしかないのだろう。

「そろそろ時間終わりですよね?
 ……途中まで着いていってもいいですか?」
(-482) mspn 2023/09/17(Sun) 14:22:37

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

「蟹の次は果物が……?」

以前貴方が話していたPapà gambalungaの新しいお届け物だろうか。
しかし冷蔵庫が蟹で埋まっているとなればそれは大変だろう。
だって果物は傷みやすいし、と。

何も疑わない。だから。
(-487) mspn 2023/09/17(Sun) 14:36:32
ニーノは、笑って頷いた。
(a24) mspn 2023/09/17(Sun) 14:37:07

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

「──任せてください!」

「それぐらいならお安い御用……っていうか。
 お手伝い権なくても手伝うぐらいですよ。
 いっぱい届くとほんと大変ですもんね〜」

職場に持ってきているのだろうか。
それとも大量だって言うぐらいだから家に置いたままだろうか。
そんなことを考えながらも男はただ。

「あ、ちょっとだけオレの分も貰っていいですか?
 家族も食べるかなって思って……」

貴方に頼ってもらえた事実に、嬉しそうにしていた。
(-489) mspn 2023/09/17(Sun) 14:39:12