人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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視点:


【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

「────」

……あ、やっぱだめかも。


過った次の瞬間には一滴だけ零れてしまった。
だってあんまりにも貴方が真っ直ぐに、己を信じてくれるから。

「……ぁー……」


大丈夫の一言を貰えるだけでこんなにも安堵する。
見守ってくれる誰かがいるというだけでこんなにも幸せに満ちる。
己の為にと贈られた言葉ひとつひとつを胸の内、大切に抱きしめながら。
ぐしぐしと目元を擦り、顔を伏せながらも声を絞り出した。

「……せんぱい、だいすき」


ありがとうの方が先だったかもしれないとは形にした後に。
だから次いで震えた声で「ありがとう」もちゃんと伝える。
そうして顔を上げればまだ少し潤む瞳を細め、それでもにっと笑った。

「──へへ。
 せんぱいのお陰で明日からもがんばれそー……です!
 ね、オレ、無敵のナンバーツー目指すんで!」

もちろんナンバーワンは既に無敵の貴方だ。
そんな軽口を叩けるぐらいどこか心が軽くなった男の声に、沈んだ色はもう無かった。
(-491) mspn 2023/09/17(Sun) 14:59:44

【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ

返される笑みにこれまでの会話が貴方にとって重荷になっていないと知り、安堵した。
最後にもう一度墓石を撫でてから立ち上がり、変わる表情には肩を揺らし笑って。

「はい、オレもすっかり忘れちゃうところだったけど。
 見回り再開します、今日の仕事はそれだから」

「せんぱいのお陰でさっきよりもちゃんと、皆のこと見て歩けそう」

だからと感謝をもう一度伝え、そうして貴方と共に歩きだすことだろう。
伝えた通りに道の途中までは一緒に、道中は他愛ない会話を添えて。
別れるときはまたハーモニカ聴かせてくださいね、なんてねだってから駆け出していく。

遠ざかる背がしゃんと伸びているのは、貴方がくれた元気のお陰だった。
(-502) mspn 2023/09/17(Sun) 15:53:24

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

覚悟してて、なんて言葉にはくすくすと笑っていたが。
「は〜い」なんて間延びした声も呑気に返していた。

そうして定刻後、声を掛けられれば待ってましたと言わんばかりに近寄る。
そのまま二人で貴方の家までを歩いて行くのだろう。
朝に比べれば少しマシなようには思うが、それでも街中に漂う緊張感は変わらない。
道中に交わす会話は普段通り他愛ないものと、それから。

「──そういえば本当にこうなっちゃいましたね。
 やっぱり現実になると、少し無理矢理すぎるなって思うから……その内少しでも落ち着くと良いんですけど」

貴方にだけ聞こえる声でそんなことも呟いていた。
(-505) mspn 2023/09/17(Sun) 15:59:24

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

頭を撫でられると反射でつい目を瞑ってしまった。
それもすぐに開けて、己が目標として憧れる貴方の顔を見つめる。
未だ未熟な心はすぐに揺らぐ、視野だってきっと広くはない。
それでも与えてくれた愛情を躊躇いなく受け止める術だけは十分に知っていたから。

「リヴィオせんぱいに期待してもらえるなら、
 がんばらないとなあ」

綻ぶ口元はふにゃりとした柔らかなもの。
ほんのちょっぴり、自分からも撫でてくれる手に擦り寄るように頭を押し付けたりしていた。
そんなやりとりがちょっと落ち着いた頃に、すっかり冷めきったパネッレをひとつ摘まんで。

「ご飯こうやって一緒に食べれて、うれしかったです。
 でも今日は雨降るんだっけ……そろそろ食べ切らなきゃかな」

もそ、と口に運んで咀嚼し、後にオレンジジュースも飲み切る。
食事を片付けていく途中、ちらっと貴方を見上げた男は本日最後のおねだりを。

「ねえリヴィオせんぱい。
 オレがんばるけど……また、もし。
 ちょっと下を向きそうになったら、せんぱいに甘えても良いですか?」

「そうじゃなくても、またせんぱいの話色々聞いてみたいし……
 ごはんとか……こう……」

いいかなあって、向けているのは期待を込めた瞳だ。
(-512) mspn 2023/09/17(Sun) 17:03:39

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

「パオロさん……そんな風には見えなかったんですけど」

少しだけ視線が落ちそうになる、のを堪えた。
ふるふると軽く首を横に振ってから、貴方の言葉に耳を傾けつつ。
顔を覗かれて笑みを見せてもらえれば、少し眉を下げて笑う。

「心配してくれていますか?
 ありがとう、ダニエラさん」

「そうですね。
 ……前話したときはもう、深く考えなくていいかもって思ったんですけど」

貴方なりの励ましの言葉だと、男は勝手に受け取っている。
だからこそ素直に頷けないことにほんの少しの申し訳なさを感じながら、それでも抱いた感情を言葉にした。
込められている意図も今は、見える筈もないから。


「簡単に答えが見出せなくても、やっぱり考えていたくて。
 人を思いやること、信じること、疑うこと。
 全部大事だってせんぱいが教えてくれたんです。
 法律が絶対に正しい訳じゃなくて、そこを疑うことをやめたら……ただの独裁者になってしまうって」

「すぐにどうにかできることじゃないかもしれないけど。
 ……考えて、オレなりの答えを見つけて、できることがあるならしたい。
 ただの下っ端が何言ってんだ〜って感じですけどね」

気恥ずかしそうに頬を掻いた。
(-513) mspn 2023/09/17(Sun) 17:08:03

【独】 陽光の元で ニーノ

/*
数時間後に崩すドミノをずっと立てて並べている……
余生……余生……
(-514) mspn 2023/09/17(Sun) 17:14:27

【人】 陽光の元で ニーノ

「あ!秋のパン祭りですか?」

昼食食べた後も見回り継続予定だったひと。
忘れ物した〜!とか言って一度戻ってきては、何やらの騒ぎを眺めて勝手にはしゃいでいた。

#警察署
(81) mspn 2023/09/17(Sun) 17:27:10

【人】 陽光の元で ニーノ

「! 食べます!」

無言の問いかけには元気なお返事ときらきらの瞳を返していた。
本日のお昼はいつもより少なめ、というかクロスタータだけだったのでお腹の空きがたっぷり。

「オレ、え〜っと……チキンのやつがいいです!」

でもせんぱいたちが食べるんだったら他のでもいい!
とりあえず何かしらを配ってもらえた新人巡査は幸せそう。
頬張りながらもイレネオせんぱいにたくさんお礼を伝えていた。ちょっと行儀が悪かったかも。

#警察署
(87) mspn 2023/09/17(Sun) 18:13:32

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

貴方の答えを受け取り、それに返答を返す前。
尋ねられれば瞬いて不思議そうに。

「? どうして?」

そうは思わない、は既にその声音に表れていた。

「身を守るのは大切だし立派なことですよ。
 無謀に動くより、ずっと」

「ダニエラさんが自分を大事にできているってことじゃないですか」

それほどの価値を自身に見出せている証左に他ならない、とも。
だから今度はこちらが貴方の顔をそっと覗き込んで、笑った。

「なら、オレは嬉しいです。
 きっとお母さんだって……は、決めつけすぎかな」

でもそう思いますよって、表情に暖かさを滲ませて。
(-533) mspn 2023/09/17(Sun) 19:07:20

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

ぜ〜〜〜ったい思ってないなこれ……なんて考えていたわけだが。
次いでがっしと抱え込まれた後──

「──いだだだだッ!」


悲鳴が上がった。昔から変わらないやつ。

「ちょッ、痛いって、嬉しいんじゃないの!?
 悪いことしてないだろ!もー!」

「身だしなみぐらい気を付けるし!大人だもん!」

どんな思いが声にその色を滲み出させているのかわからなかった。
顔を見られたらもう少しわかったのかもしれないけれど、叶わないので。
とりあえず今は突然のヘッドロックに抵抗するべく、腕辺りをべしべしとしながら「ぎぶぎぶぎぶ!」と喚いている。
(-535) mspn 2023/09/17(Sun) 19:13:04

【鳴】 陽光の元で ニーノ

そそそ……と貴方にグラスを戻しながらも。

「エッ」


ケロっと明かされたネタ晴らしにはそんな声が出た。
飲む前に言わなかったのはつまり、とほんのちょっぴりじっとりとした視線を向ける。

「も〜〜〜……揶揄ったな?
 ロメオさんが悪い大人だなんて思ってないけどさあ〜。」

それでもびっくりするのはびっくりするから唇を尖らせて。

「というかなんでそういうの知ってるの?
 もしかして常識……?」

オレが無知すぎるだけか……?と零しつつも自分のカクテルにも口をつけてみる。
口内に広がったのはお酒とは思えないほどの、甘さ。
やっぱり度数はきついのだけれど先程のよりは飲みやすい感じがして、「デザートみたい……」を呟いていた。
(=5) mspn 2023/09/17(Sun) 20:23:03

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

「うん、聞いてみてください」

死者は何も語らないけれど。
それでもこちらから語り掛けるのは自由だから。
貴方が思い浮かべている姿が、母ではなく違う誰かであることも知らないまま。

あ、そろそろ着くんだなと思えばてくてくとこちらも大人しく着いていって。

「はーい」

返事をしつつも扉の間から見えた部屋。
段ボールがたくさんあって、あれがもしかして……?と首を傾ぐ。
それなら一人で処理しきれなくて大変だろうと納得もの。
出来る限り持っていこうだなんて考えながら、貴方が戻ってくるのをのんびりと待っている。
(-555) mspn 2023/09/17(Sun) 20:25:42

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

感謝を伝えられると、ああ誘ってよかったんだなって思えて。
甘えることを許されれば、向ける好意は膨らんでいくもの。
差し出された手には少しばかり驚いて瞬いていたが、それでもすぐ。
喜色に満ちた満面の笑みを浮かべれば──

「……はい!」

──指先を伸ばし、重ね、その手をぎゅっと握った。


……その後は、ゴミをきちんと片付けてから共に歩く。
真面目な話を多くしたから、帰路の道中は他愛のないものを。
例えば明日せんぱいが着けてくるピンの予想とか。
例えばねこって好きですか?とか。
話していればあっという間に分かれ道の場所。
最後は手をぶんぶんと振りながら別れたのだろう。

そうして一人、家へと向かって歩いて行く最中。
貴方から貰った信頼と勇気を忘れぬよう。
胸の内で大丈夫を繰り返し、ずっと抱きしめていた。
(-562) mspn 2023/09/17(Sun) 20:42:03