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人狼物語 三日月国


94 【身内】青き果実の毒房【R18G】

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【墓】 4432 貴戸 高志

>>+38 闇谷

「色合いなどが微妙にな。違うと思うが、どちらにせよ満足いく味なら問題ないな」

貴方が和菓子を、特にみかん大福を好んでいることは覚えている。だからこそ、ヌガーを面白い勢いで食べ進めている光景が少しだけ珍しく映ったのかもしれない。

もう一つおまけに摘みながら、一瞬流れた貴方の視線を追いかける。視線の先にあったのは端末だ。でもそれだけでは疑問も何も浮かぶことはなかった。すぐにお菓子や貴方へと目を向けるだろう。

どれだけ穏やかな時間を過ごしていても、貴戸の手元には朝食の席に置くにしては無粋な撮影機器が異物のように鎮座していた。その存在感はまるで逃れる事はできないと言外から伝えてきているようではあったが、本日手渡された少年はまるきり無視をした。

今は貴方と過ごすひとときを楽しみたい。

あまりに拙い現実逃避かもしれない。けれど、それでもいいと少年はルームメイトであり想い人でもある貴方としばらく他愛もない話に興じるだろう。

腹の奥底に火が灯ることに気付くのは、そして己に課せられた義務に苛まれるのは、まだもう少し先の話。
(+39) もちぱい 2021/09/25(Sat) 6:50:28

【秘】 4432 貴戸 高志 → 8435 黒塚 彰人

流れるように結ばれた互いの手と手。
躊躇いの欠片もないその動きに目を奪われかけたが、耳に飛び込んできた話に思わず眉間に皺が寄る。

「黒塚の……お父様に?そうか……」

貴方が手を取った相手は、他人の込み入った事情にずかずかと足を踏み入れるような気質ではなかった。それ以上を聞こうとはしない。何を考えたのかは知らないが、難色を示してはいたけれど。

「……っ」

世界が回る。
力強く腕を引かれ、たまらず飲み込んだ息が喉奥を滑り落ちる頃には既にシーツの海に沈んでいた。
縫い止められるまでの鮮やかな動作に、なるほど慣れていると言うだけはあると心の内で舌を巻く。
ただ、それも此方を見下ろす少年の視線と混ざり合うまでのこと。

煌めく銀色の向こう側。手に取ればきっとひやりとした感触が伝わってくるであろう金属の温度を反映させたかのような瞳。
いっそ清々しいまでに情欲が一切ない双眸の色が自分にも移ったのだろうか、相手の勢いに飲まれているのに内側は酷く凪いでいた。

つい先程まで、まるで恋人を思わせるほどに深く触れ合った手の温もりは確かにあった筈なのに。

どこかちぐはぐな印象を受けて、笑いにも満たない小さな吐息を一つこぼした。

「……。そうだな。この体はまだ抱かれる悦びを知らない。
初物を散らすのは面倒で嫌か?それなら謝ろう」

本当は処女と呼べるものなどとっくの昔に喪っているけれど。
本人はその事に気付かない。意識の外で失くしてしまったのだから。
(-116) もちぱい 2021/09/25(Sat) 7:37:53

【墓】 7734 迷彩 リョウ

>>+33 カガミン

その笑顔を見れば、目を細める。
少年は友人関係に疎い。それよりも、利害関係の方がずっと単純だ。
貴方との関係は、無知な少年にも分かり易い。

「よかった〜。皆さぁ……あ、母さん以外だけど。
 身体が違うだけでオレだって信じてくれないんだもん。
 でもカガミンなら大丈夫だね。またすぐ友達になれる」

心底安心した、という口振りで笑い続ける。

が、問い掛けには目を丸くする。
笑顔が消え、数秒間の無言。質問の意味をすぐに理解できなかったらしい。

「……うーん?どうだろ。
 どっちも……みたいなこと言われたかも。
 身体調べた時にオッサンたちが色々話してたけど、
 何言ってんのかよくわかんなかった」

恐らく。
貴方は、人格について尋ねたのだろう。
しかし意図を測り切れなかった少年からは、ズレた返答が返ってきた。

ひとつの身体にひとつの人格。
この少年の中で、それは当然であり、前提であったから。
(+40) wazakideath 2021/09/25(Sat) 7:48:38
7734 迷彩 リョウは、メモを貼った。
(c18) wazakideath 2021/09/25(Sat) 7:49:07

7734 迷彩 リョウは、メモを貼った。
(c19) wazakideath 2021/09/25(Sat) 7:49:31

7734 迷彩 リョウは、メモを貼った。
(c20) wazakideath 2021/09/25(Sat) 7:49:54

7734 迷彩 リョウは、メモを貼った。
(c21) wazakideath 2021/09/25(Sat) 7:50:12

【秘】 5635 朝倉 弘 → 9949 普川 尚久

普川が反応を見せると、少しはホッと胸をなでおろした。
依然として眉は少し下がったままだが。

「はあっ………、はぁ………、ふ、……なあ、気持ちええ?」

入れやすいように普川の片足を持って腰を上げ、自分の欲をぶつけるように出し入れする。相手を気遣う気のない動きで、セックステストがあるとしたら平均にも及ばない。

「なあっ…、気持ちええよな…?気持ちええよな?」

焦りが尚更性行為を独りよがりのものにした。
犬の後尾の方がまだうまい。
グチュ、グチュ、とローションの音が部屋内に響く。
(-117) aaaa 2021/09/25(Sat) 7:53:37

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 4432 貴戸 高志

貴方の冷淡にも思える言葉に、少年は安堵し、喜んだ。
自分に関係無いことなのに。
他人の気持ちを、こんなに嬉しいと思ったのは初めてだった。
緩む口元を隠しながら、相槌を挟む。

「うん、……うん」

貴方の手が額を滑る間、気持ち良さそうに目を閉じていた。目蓋の裏にかつての日々を見る。
目を開けた。

「……ふふ。うん、わかった。
 ちゃんとツッキーにごめんなさいって、言うね」

布団から一本の腕が伸びる。
傷ひとつ無く、指先も荒れていない、綺麗な腕だった。

「あのね。
 別に、助けてくれなくて良いんだよ。
 自分のことは自分でやる。もう失敗しない。自分の夢は、自分で叶える」

貴方の小指に、少年の小指が触れる。

「だから、」

指が絡む。
(-118) wazakideath 2021/09/25(Sat) 9:54:14

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 4432 貴戸 高志

 
 
「見ててね」

 
(-119) wazakideath 2021/09/25(Sat) 9:55:59
迷彩 リョウは、指切りをする。……小指に込められた力は、指切りにしては少し強かった。きっと、不慣れなのだろう。
(c22) wazakideath 2021/09/25(Sat) 9:56:31

【秘】 0043 榊 潤 → 9949 普川 尚久

「……舞台……は? 上から、誘われたから、作られたんだ……」

「あいつらは……役者で、俺達は踊らされてるだけ、だろ…。
 ただの、たとえ話だ……」

続きを飲める様子もなく、あなたにすがりついたままうとうととしている。
どえやら勝負は決してしまったそうだ……。

「……それ、で? 何がご所望だ」
(-120) toumi_ 2021/09/25(Sat) 10:14:47
普川 尚久は、「??????」 食器も片付けない内に倒れ、机の下に移動し鞄を抱いて丸まった。>>10
(a17) Vellky 2021/09/25(Sat) 11:52:15

【秘】 1117 闇谷 暁 → 7734 迷彩 リョウ

/*
(ここに雑誌を買いに来た闇谷の画像が入る)
情報を貰いに来たぞ!
(-121) osatou 2021/09/25(Sat) 12:34:40

【秘】 9949 普川 尚久 → 3839 南波 靖史

「……ああ、すまんな靖史」

 名字さん以外で人を呼ぶ事は、どうにも慣れない。頭の中での呼称を変えていても、毎回自分の中で訂正する事になる程度には。

「んー、そこは僕はその時代の人にもおんなじこと言うな。
 でも靖史はそこの人らよりはやわくはありそ……」

 話をしてくれてる。急がない呼吸が出来る。

「いいよ。数字全部を大した理由なく
 好き嫌いのふたつで割る奴でなかったら。
 今僕が言ったことすぐに靖史のものにしなくても」

 常識が、すぐに覆るわけもないのだ。自分も大概頑固者である。誰かから何かを聞いた上で変わらない事なんて、いくらでもあった。

「ヤるんは、もう好きにしてな。
 言うこととか、変わらないからさ」

 そのいくらでもある内のひとつを投げて。目隠しの下で瞼を閉じた。
(-122) Vellky 2021/09/25(Sat) 13:07:16

【墓】 0251 鏡沼 創

>>+40 『リョウちゃん』

この少年も難しい関係がわからない。
ふたつに分けてしまえば事足りたのが少年の世界だ。
単純な関係で満たせてしまえたのが、少年の世界だ。

「そりゃあそうだよぉ。だって見た目って大事じゃん?オレだって、この話聞いてなかったらまったく違う人が自分はリョウちゃんだ〜って言い始めても、すぐには信じられないもん〜。

でも、もう聞いたから。次はすぐにトモダチになれるねぇ」

言葉を紡げない貴方を、笑みを消した貴方を、見る。

「あはは。言葉が足りなさ過ぎたかな。
その身体にも、前は誰かがいたんでしょ?
そのヒトはまだそこにいるのかってコトだよぉ」

貴方の中心。心臓のあたりを指す。

「リョウちゃんが新しいリョウちゃんになったら、元のヒトに戻るのか。それともなんにもなくなっちゃうのかって思ったの」

『鏡沼創』はひとの保有できる人格はひとつではないと、理解している。
(+41) sym 2021/09/25(Sat) 13:30:05

【秘】 9949 普川 尚久 → 5635 朝倉 弘

 気遣いのない方が、普川の身体は反応する。無遠慮で、自分の事しか考えていないで、酷くしてくれた方がよく、あなたを締め付けた。

「………………」

「……僕は素直でない、から、ぁ…?
 きもちい、て言わない…っけど、身体が反応、してたら、
 そう思ってる……ってことにしてて、いいよ、ぉ」

 律動に途切れ途切れになる言葉は、それらしく聞こえただろうか? しても意味のない気遣いをさせ続ける事は、普川は好きでなかった。
(-123) Vellky 2021/09/25(Sat) 13:38:32

【墓】 0251 鏡沼 創

「なおひ〜。今日のご飯……いなぁい」

にゅっ……
の前にちゃんと声をかけつつ、現れた。もしかして:味をしめた。
あれぇ?いないのかなぁ?と食堂の中に踏み込み、片付けられていない机の下で丸くなる探し人の姿を見つけた。 >>a17

「なおひーいたぁ。
……どうしたのぉ?頭ぶつけた?」

どう見ても大丈夫じゃなさそうだけど、だいじょうぶ?と聞きながら近くにしゃがみこんだ。
(+42) sym 2021/09/25(Sat) 14:09:03

【墓】 7734 迷彩 リョウ

>>+41 カガミン

「なんにも……?」

砕かれた言葉を、さらに咀嚼する。
少年には常識というものが欠けていて、自分の知識は全て常識だと思っている。
息の仕方を教えるのが難しいように、無意識下の行いを説明するのは難しい。

「元の人には戻らないよ。
 だから母さんは殺されるんじゃないの?」

それは即ち、殺すことと同義だ。
貴方の想定とこの少年の前提はすれ違ったまま、
しかし少しだけ噛み合ってしまう。

「えっとお……んー、アンパンのアンコだけ食べて、中身をクリームにしたら、それってもうアンパンじゃなくね?
 それってもうクリームパンじゃん?ってオレは思う」

少年なりの例え話であるが、不可逆的なものであることを伝えたいらしい。
(+43) wazakideath 2021/09/25(Sat) 14:15:55

【秘】 5635 朝倉 弘 → 9949 普川 尚久

「セックスは」

「セックスは、セックスはもっともっと気持ちええんや!もっと俺も尚久くんも、気持ちようならんとダメや!!気持ちようないとセックスやない!気持ちようならんと…っ!セックスは…っ!」

朝倉の初セックスは媚薬マシマシのセックスで、しかもそれ以外を知らなかった。だから、いくら上手かったとしても普通のセックスでは同じようになっていただろう。

先程までの不安が頂点に達し、自らの快楽を上回ってしまった。

「あ……………、あ」

挿れたまま、朝倉はそのままの体制で突如普川は何かに頭を殴られることになる。肩の手は先程までと同じくガッシリと掴んだまま。
3つ目の見えざる手だ。
(-124) aaaa 2021/09/25(Sat) 14:22:35

【秘】 9949 普川 尚久 → 0043 榊 潤

「役者よりサーカスのピエロの気分だけどな。そぉ……………」

 ぺち、ぺち…、ゆさゆさ、むに、……だめそう(だめそう

「はぁ、お願い事の方は後で考えさして。
 ……条件つけられてるんだもんなぁ、もう…
 …ほら榊さん、僕君にいれる方で動くからな」

 勃たないわけでない事は、この企画中に主催側にも知られている。普川が勝っても道具で済ませるのはNGだと言い渡されていた。

 ──カシャン、コトン。

 何かが外れて、置かれたような音が四回ずつ。それから、あなたの両目は眼帯の上から何かに覆われた。人の形をしていないどころか、決まった形すらなさそうな流動体。ベタつかないスライムか何かが意思を持ったようなそれは、あなたを持ち上げ、普川から引き剥がした。
(-125) Vellky 2021/09/25(Sat) 14:22:39

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

先月発行された週刊誌だ。
しかし所々切り取られ、閲覧できない記事がある。

裁判を間近に控えているというのに、
迷彩親子に関する詳細な記事だけが無い

あったとしても、号外記事の内容と概ね同じだ。

……それでも、探し続ければ。
とある評論の一部に、目的の名前が見える。
検閲から漏れたのだろう。
(-126) wazakideath 2021/09/25(Sat) 14:32:36

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

【週刊新世界】[現代異能倫理]

(中略)

迷彩母子のケースも類似している。
被告の息子は世界的に見ても希な異能、又は障害だ。
息子(Aとする)は骨と皮膚を持たずに生まれたことが、●●クリニック院長S氏の遺書にて明らかとなっている。
S氏は内臓だけで生まれたAを、死産により命を絶った赤子の中へ入れた。
もしもこの時S氏が何も処置していなければ、Aは間違いなく絶命していただろう。
これを生まれてすぐに死ぬべきであった淘汰と見做すか、医療行為とするか。
どちらにせよ、S氏の処置を否定する倫理は存在していないと同じ医者として私は考える。

(中略)

彼ら親子はこうしてこの世で出会ったわけであるが、彼らの人生は大よそ差別と貧困に満ちていたと推測する。
人工皮膚の移植、人工骨の生成、人工筋肉の移植。それらを成長する度に行えば、当然費用は嵩むだろう。
行政の支援が得られないのならば、自ずと手段は限られてくる。
彼らに人道から外れるなと諭すことは簡単だ。
では、彼らの生存権はどうやって保障されるのだろうか。

社会保障の限界は、もう訪れている。
(-128) wazakideath 2021/09/25(Sat) 14:35:20

【独】 9949 普川 尚久

あ、コーヒーの匂いしそうわね、目を覆っているの。後で描写するのわよ。わよわよ。

それはそれとしてたすけて。
(-127) Vellky 2021/09/25(Sat) 14:35:25

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

(中略)

科学の進歩により異能と障害の区別は概ね可能になったが、境界線というものは必ず存在する。
知的ボーダーという言葉が未だ存在するように、区別をする以上、境界線は続いていくのだ。

使用者及び被使用者に有益な能力を異能とする風潮は、これを後押ししているだろう。
我々には、自身の異能を制御する義務がある。その制御が難しい場合の社会保障は我が国にも存在する。
では保障が無く、自身や家族の協力のみで制御が難しい場合でも、この義務は全うすべきか。
当然保障が実現するならば、全て解決する。
しかしただでさえ圧迫している国家予算の中から、研究費用、及び保障費用を捻出するのは、あまりにも空想的であると言わざるを得ない。

(中略)

異能進化説
(注釈:異能は人間の進化であるという説)
がある。
もしこれが正しいとすれば、彼らは淘汰されるべきなのだろうか。
それとも我々は、机上の空論の実現を目指すべきなのだろうか。
(-129) wazakideath 2021/09/25(Sat) 14:40:08

【独】 7734 迷彩 リョウ

ほんと長文送ってごめん


でもだいぶアタイ、犯罪欲が満たされてるわ
次の村はカタギの人間やります 多分……
(-130) wazakideath 2021/09/25(Sat) 14:43:10

【独】 7734 迷彩 リョウ

世界観作った人間の特権振り回してるなとは思ってる……
エヘ……
(-131) wazakideath 2021/09/25(Sat) 14:45:08

【人】 9949 普川 尚久

>>+42 鏡沼
 

 声は聞こえたが、あなたの方を見やる事すらできず、ふーっ、ふーっ、と肩で息をしている。苦しそうだが、頭をぶつけたわけではなさそうだ。
あなたが端末の追加コンテンツを見ているのなら、
 
同じ状態の彼に思い当たるだろう。

……ほ、
とい、


 誰が来るともしれない所で何かを出来るわけがない。気持ちよくなりたいという欲と、それを抑えつけるプライドと異常性が、普川を苦しめていた。
(12) Vellky 2021/09/25(Sat) 15:41:10

【秘】 9949 普川 尚久 → 5635 朝倉 弘

「ぁがっっ!!?」


 何を言っているのかを噛み砕いている内に、視界が一瞬明滅するほどの衝撃を加えられた。挿れた時よりもずっとキツく、ナカのモノを締め上げる。

 見えない手に殴られたと理解するのに、いくらか時間を要した。自身のプライドに掛からずに殴ってもらうにはどう言ったらいいかなんて考えて、すっかり油断していた所だった。

「…………
あ、
さくら…さん……?」

 口から出たのは怯えたような震え声で。それでいて表情は何の感情も持っていなかった。
まだ揺れの治まらない頭で、すぅ、とどこか冷めた思考をしていた。
(-132) Vellky 2021/09/25(Sat) 15:42:38

【秘】 4432 貴戸 高志 → 7734 迷彩 リョウ

ゆびきりげんまん。
嘘ついたら……

…………きっと、針千本すら生ぬるい。
あんな質問をするということは、過去に似た経験をしたのかもしれない。
再び同じことをしてしまえば、二度と人を信じられないような傷を彼に与えてしまうだろう。そのことを思えば、針千本の苦痛など己の罰にしては軽すぎる。

「……そうか。迷彩はひたむきな強さを持っているな。羨ましいくらいだ。
俺はお前の夢を詳しくは知らない。だが、俺と俺の大切なものの前に立ちはだかる事がないのであれば応援しよう。
仮令それが、人から指差されるようなことだとしてもな」

小指を絡める。
貴方が込めた力と同じくらい強く、きつく小指を折り曲げた。貴方がその内側で何を抱いているかは分からないけれど。
(-133) もちぱい 2021/09/25(Sat) 15:50:22

【秘】 4432 貴戸 高志 → 7734 迷彩 リョウ

「お前を見ている。
俺の世界から迷彩リョウを、消えさせはしない」

(-134) もちぱい 2021/09/25(Sat) 15:51:21

【墓】 1117 闇谷 暁


少年院、図書室。
調べ物をしようとすれば、多数の人間は必然的にここへ足が向くだろう。

くるくる背表紙を見回して、
異能について優しく説明された本から、料理の入門レシピ本、果ては医学書まで。
いくつかめぼしいものを手に取り両腕に抱える。
腰に鈍い痛みが走れば、僅かに眉を顰めながら。



……この重さ、紙の匂い。
電子書籍には無いもの全てが、好ましい。


椅子を引き、すとんと座る。
集めた本を机に置けば、ぱらぱら適当に読んだり、食い付いて瞳を細めたり。
その内容によっては検閲され、一部だけ見えない部分もあった。




それを暫く続けて、は、と息を吐く。
皺の寄る眉間をぐりぐり押した。

気分転換に、と近くの棚の雑誌を手に取れば、
それは先月の日付を刻んだ週刊誌だった。


(ソロール1/2)
(+44) osatou 2021/09/25(Sat) 15:52:17

【墓】 1117 闇谷 暁


最初は、流し読み。
昼のニュース番組でよく見た司会者や、あまり知らない評論家の偏った意見。マスメディアらしいと言えば、そう。

他と比べれば読めない部分が多い
自分とは関係ない世界の書物をだらだらと読み、その内容の殆どはするりとすぐに抜けて行く。


……が。


ふと、見慣れた名がひとつ目に入れば
作業的に動かしていた手を止め、表紙に戻り、最初から隅々まで読み込み始める。


………
……




一冊を読み終われば、
バックナンバーを探す為に図書室内を走り回った。


そうして時間が経ち、
先月の週刊誌ただ一冊だけを手にして、退室。ドアを閉めれば、そこには再び静寂──書物達の楽園が、戻った。


(ソロール2/2)
(+45) osatou 2021/09/25(Sat) 15:52:57

【独】 7734 迷彩 リョウ

あのさぁほんとに夢について貴戸は知らないんだよな???
(-135) wazakideath 2021/09/25(Sat) 15:56:11

【神】 9949 普川 尚久

──ここは何もかもが平和な時空の談話室。     
 
たまたま過ごす者が何人かいたところ……。


「そういやみんな次誰に投票するの? 前のまま?」

 やる気なさげにソファーにもたれかかって端末をいじりながら、誰にともなく投げかけた。
(G0) Vellky 2021/09/25(Sat) 15:56:59

【独】 9949 普川 尚久

>>+44>>+45(鯖での発言の転載)
探偵の謎解きの、この時点では全てが描写されるわけじゃないけど、何かしらの意図を持って目的の為に動いているのがわかる素敵ロール。すき。
(-136) Vellky 2021/09/25(Sat) 16:11:39